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「誠実」とは、何をもって言うのか⁈ 2023年6月15日

 


「誠実」とは言・行の一致。前章では「正直」と言うものが、我々人間の社会的生活が成り立つ上での、いわば土台になっている点について申したわけであります。

ところで、ここには誠実と言う徳について考えてみたいと思うのです。それと申しますのも「正直」と「誠実」とは非常によく似た徳のように思われますが、しかしだからと言って「正直」と「誠実」とは全く同じものだとは言えないからであります。

では「正直」と「誠実」とは一体どう違うと言うのでしょうか。こう言う点をはっきりつかんでいると言うことは、我々人間にとって非常に大事な事柄かと思われます。



というところで考えてみますに、「正直」と言うことは、主として言葉に関わることが多くて、例えば自分のしたことについて人から尋ねられた場合、いかに言いにくくても事実をありのままに言うと言うことです。

一方、誠実となると、もちろん言うべきことをありのままに言う場合も、決してないわけではありませんが、しかしより重大な点は自分の言ったことをいかに辛くても、言った通りに行うと言うことなのであります。それどころか、自分のなすべき事柄については、たとえ他人がそれを見ていようがいまいが、終始一貫して成し遂げると言うことであります。

すなわち、そこには言・行の一致と言うことの他に、さらに一貫持続と言うことさえ含まれているわけであります。同時に、それゆえにこそこの誠実の徳は多くの人々の心を打ち、かつ多くの人々から尊敬せられる所以であります。

このように考えてきますと誠実な人と言うのはもちろん、「正直」の徳を持っているわけですが、単にそれだけではなくて、広くあらゆる事柄をも包括していると考えて良いでしょう。

つまりあらゆる事柄に対して、その人の言・行に表裏がなく、常に自己の言・行の上にできるだけ、ずれを生じないような努力を惜しまぬ人柄をさして、私たちは誠実な人と言ってるようであります。

このように「誠実」の徳の中には、「正直」の徳も含まれているとしたら、あえて「正直」について、徳目を立てる必要はないではないかと、思う人もあるかと思われます。しかし「正直」と言う徳は前にも申したように、人間としての再基盤的なものですから、徳目の一つとしてどうしても見逃すわけにはまいらなどであります。

言わんや、今日の日本のように、ともすれば「正直」と言う大事な徳を多少軽く見る風潮もあるとしたら、断じてなおざりにできないわけであります。


ところで「正直」と言う徳を内に包みつつ、なおかつ誠実と言う徳を掲げるのは、この誠実と言う徳が我々人間にとって、あらゆる徳の根本になっている一番大切な徳だからであります。

我々人間にとって、この「誠実の徳」を抜きにしては、他の一切の徳が成り立たないからであります。それと申すのも、この誠実のそのまた根底をなす最も深い根本的な徳は、古来我が国では真とか真心と言われてきたものでありまして、儒教ではこれを誠とか知性として、やはり我々人間にとって一番大切な根本の時とせられているのであります。



ではこの誠とか真心とは一体どのような徳を言うのでしょうか。これは人間のあらゆる徳の根本になっている一番大切な徳ですから、一口には言い表しにくいとも言えますが、一番わかりやすい説明としては、結局天に通じ神の御心に通じる心と言ったら、比較的よくわかるのではないかと思います。

つまり、誠とは天に通じる心であり、真心とは神の御心に通じる心と言ったら良いでしょう。最も普通には誠実な人と言われる人の全てが、このように天の心や神の御心と言うものを考えて生きている人ばかりとは言えないでしょう。

しかしながら、仮に天とか神の立場から眺めたとしたら、誠意のある人の行動や誠実な人の行いと言うものは、天ないし神によって是認せられ、さらには読みせられると申して良いでしょう。

最もこのように言っても、皆さん方の中には自分には神があるかどうかわからないと言われる人もあるかと思います。しかしそう言う人に対しては、私は次のように申したいのです。

それはもし神と言う言葉では受け入れられないなら、この大宇宙の根底に働いている絶大な力に対して、人間は昔からそれに対して神とか仏とかと言う言葉によって、これを表現してきたのであり、また儒教ではこれを天と言う言葉によって表現してきてるのであります。

したがって、皆さん方のうちに神とか仏とか言うものがあるかどうか、自分にはよくわからぬと思う人があったら、そう言う人にはこの大宇宙の成立している根底に働いている、絶大な力の存在までも否定するかどうか。おそらくそう言う人はあるまいと申したいのであります。




本日は「10代のための人間学」森信三先生が教えてくださったメッセージです。

10代の学びが人生の土台をつくる。早くから人生態度を確立することが、人生を生きる上での真の「秘訣」と言えるのです。森信三


こちらは致知出版社様から出されてる本なんですが、私は何年前にこの本を読んだでしょう。この本を読ませて頂いて、非常に心に深く残ったって言うこともありまして、南紀白浜の自宅に置いてまして、今回はこの書籍の中から一節読ませて頂きました。

Voicyリスナーの皆様のお役に立てれば幸いです。


こちら1から16の項目があるんですが、


1 「人生」というもの

2 「立志」について

3 「立腰」への努力

4  あいさつと返事の重要性

5  場の清めとしての「清掃」

6  にんげんにはなぜ勉強が必要か

7 「友情」について

8 「責任」はにんげんの軸

9 「自律」とは自分に打ち克つこと

10 「「正直」」は人間の土台

11 「誠実」とは言・行の一致

12 思いやりは人間最上の徳

13 忍耐への秘訣は?

14 偉人の伝記を読み抜こう

15 天分――その発揮は人間最上の目標

16 いのち――この最貴なもの


と言うことで、今日は100ページ目の11「誠実」とは言・行の一致。この部分を読ませて頂きました。

致知出版社様がお出しになっている森信三先生の「10代のための人間学」

10代で何を学ぶか、どんな気付きを得るかによって、その後の自分自身の人生の目標、夢が変わる可能性もありますね。

10代でどんな言葉に触れるか

10代でどんな出来事に遭遇するか

ある意味、出来事が人を成長させる。

出来事を通して人は様々な気付きを得る

書籍、ぜひ参考にしていただけるとありがたいです。




教育者である森信三先生の語られたメッセージの中で、私がとっても好きなのは「人生二度なし」と言う言葉です。

人生はお一人様1回限りですよね。

2度ない人生をいかに悔いなく生きるのか

どんなに一生懸命生きたとしても、後悔ってやっぱり出てきますよね。

ですが、今日いい加減に過ごして未来が豊かになることはない!

これはある意味、人生の最大最深の心理「人生二度なし

是非、悔いなく生きていきましょう。

人生は日々の積み重ねで構築されています。





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