【むごい教育】 駿河の国を治めていた今川義元は、政略的に竹千代、後の徳川家康を人質に取りました。 義元は、教育担当の家来に対し、「竹千代には、むごい教育をせよ」 と一言だけ指示をします。 暫く経った後、義元は家来を呼び、「どのような様子か?」と訊ね ました。 家来は、待ってましたとばかりに答えます。 「はい、早朝から起こし、水練をさせ、三食は粗食を与え、昼は馬術 や剣術に励ませ、夜は学問と、厳しく教育しております。 報告を聞いた義元は、烈火の如く激昂します。 「馬鹿者! それはむごい教育とは言わん! 朝は好きなだけ長寝させ、 山の幸や海の幸あふれる、贅沢な食事を与え、 武術や学問が嫌と言えば、決して無理強いせず、 常に傍らには女を侍らせ、 本人の望む通りに、何でも与えてやるが良い。 そうすれば、大概の人間は駄目になる。」 家来は、ここまで聞いて、やっと義元の真意に気付きます。 やがて隣国の大将となる竹千代を、従順な腑抜け人間に仕上げよ うとしたのです。 徳川幕府15代300年にも及ぶ天下泰平の礎は、この誤った【むごい教育】によって築かれたのかもしれません。 ビジネスの世界でも同様の事がいえるでしょう。 振り返れば、物判りの良い優しい上司よりも、厳しい上司に感謝す ることも多いものです。 将来に感謝されるべく、誤ったむごい教育を心がけていきたいと思います。 このメッセージを初めて読ませて頂き、本当にそうだなと思いました。 後になって思い出す先輩・上司は皆厳しい人ばかりです。 その時は 「なんや!こいつ!」と 「もう許せない!」 「本当にやだなー!」 と思っていた、そんな先輩や上司から学ばせて頂いたこと、たくさんがあります。 無理難題を言われたり、 「倍やれ!倍やれ!倍やれ!」 と心の中では 「お前がやれや!」 と思いながらも、言われたことによって、「クー❗」と思いながらも発憤し、結果成果を出せたのは、その時、ある意味厳しく育ててくれた上司のおかげだって言うことは、自分が成長して初めてわかるものだと思うんですね。 部下をダメにするのは簡単! どうすればいいか? 仕事を奪えばいい!と どんなに優秀な部下も仕事を奪えば、楽に逃げようとする姿勢をその人に与えれば、能力は...
毎週水曜日は、リスナーの皆様からの質問にお答えするコーナーです。 仕事のことや、人生のことで 知りたいこと、悩んでいること お寄せいただいたご質問に、私の考えでお答えさせていただきます。 あくまでも、一つのものの見方、考え方の参考になれば幸せです。 さて、今日はどんな質問が届いてるでしょうか? ちょっと見てまいります。 お待ちください。 ペンネーム 、のんたん、女性からです 質問内容: 朝倉先生、こんにちは。 職場であった事です。朝倉先生のお考えを知りたくてご質問させてください。 ビジネスマナーの中の「多様性」についてです。 私は今生薬ではありますが製薬製造会社に勤めております。 我が社は新入社員教育時に、本社教育として様々な教育の中のひとつとして、ビジネスマナーの中で髪の色についても、色ナンバーを提示しながら教育を行っています。ここまで行うのは、主に営業職があるからだと理解しております。 その後、実際に勤務する各拠点で同じように、おさらいの意味でビジネスマナー教育はしています。(総務課教育担当者に確認) 今回2年前に入社された製造部20代前半女性が、5月連休明けから、突然金髪👱で出社しております。 総務課の教育担当者も認知しておりますが、「困ったものだ」で終わり、本人への注意には至りませんでした。 以前品質管理部所属の方は同様な状態の時は直属の上司がお話しされ、少し栗色気味になりました。 今なお金髪の製造部の方の上司は、「今は多様性の時代だから、そこまで言わなくても良いと思う。仕事は真面目で前向きによくやる子なのだから。製造部であり、社外の方との関わりがないところだし、髪色で仕事の仕方が変わるわけではない。あまり厳しすぎると働き手がいなくなるよ」という意見でした。 確かに、仕事を真面目に前向きに行っていれば、髪の色は問題ない!ということも理解できる部分ではありますが。 社規で決められてるものではなく、あくまでビジネスマナーとしての教育。という意見でしたが。 私は、古い考え方なのでしょうか?表舞台に立たない製造だから、多様性の時代だから、ビジネスマナーでの教育に沿わなくても良いという考えには同意できない自分がいます。 製造であろうと外部の方と接する部署であろうと会社の社員は同じだと考えます。 「多様性」の使い方も受け取り方も違うように思えるのです。 とは...