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大切なものは目には見えない。しかしながら心で感じることはできる。 2023年2月16日

  「ハート」この世で最も素晴らしく最も美しいものは、見ることもを触ることも出来ません。でも、心でなら感じることが出来るのです。 ヘレン・ケラー 妻との別居に踏み切ったのは、去年の11月も終わりの頃だった。ご推察の通り、最初の1ヶ月は辛い日々だった。情緒がひどく不安定になり、カウンセリングに通うようになった。 ある時、担当の女性カウンセラーに「新しい生活に早く慣れるために、何か効き目のあるものをいただけないでしょうか?」と頼んでみた。 もちろん私の頼みに応じてもらえるかどうか。また、たとえもらえるとしても一体どんなものになるのか、全く見当がつかなかった。嬉しいことにカウンセラーは私のリクエストに応えてくれた。だが、手渡されたものは予想通り、全く予想もしないものだった。それは、粘土で出来た手作りの小さなハートだった。明るい色が綺麗に塗られている。 以前、やはりここでカウンセリングを受けていた男性からもらったものだと言う。彼も離婚を経験し、私と同じように自分の気持ちを整理出来ず悩んでいたと言う。 しかし、カウンセラーは「自分自身のハートを見つけたら、この粘土のハートを返してくださいね。」と付け加えた。私にはハートの意味が理解出来た。 それは、心豊かな生き方を求める私の気持ちを形で表したものだった。このハートを支えに、きっといつかより深い心と心のふれあいが出来るようになるだろう。 私はありがたく受け取った。 思いがけずも、この不思議な贈り物はたちまち効き目を現し始めた。 カウンセリングを終えると、私は車のダッシュボードの上にハートをそっと置き、ウキウキした気分で娘のジュリアンお迎えに車を走らせた。その日、娘が私の新しい家に初めて泊まって行くことになっていたからだ。 ジュリアンは車に乗り込むなりハートに気づいた。手にとってしげしげと眺めてから「これなあに?」と尋ねた。 娘はまだほんの子供だ。このハートに託されたいろいろな意味を全て話すべきかどうか、私は迷った。だが、ともかく話してみることにした。 「これはカウンセラーからのプレゼントだよ」 「今はパパにとって苦しい時なんだ。でもこのハートさえあれば、きっと大丈夫だからね!」 「ただね、パパが自分のハートを見つけた時には返すことになっているんだ...」 ジュリアンは何も言わなかった。やっぱり言うべきではなかったのかもし...

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