ペンネーム:こずえさん、30代女性からです。
お小遣い制について、朝倉先生のお考えを改めて教えていただけますか。
以前、朝倉先生はお小遣い制には反対だとどこかで仰っていたと思います。しかし、家計や子供の教育貯金などをしていれば、余るお金なんてほとんどなく、どうしてもお小遣い制にならざるを得ないように思うのです。
家計に十分なお金を入れてくれていた上で、それでも余れば、お小遣い制じゃなくても良いと言えるのかもしれませんが、そんな余裕はありません。
我が家は共働きですが、家計は苦しいです。お小遣い制なんてよくないと言う意見はたまに聞くのですが、逆にお小遣い制じゃなくて、どうやって家計が成り立っているのか分かりません。それはものすごくは稼いでいるから言えることでは?と思ってしまいます。
ペンネーム:こずえさんさん、率直なメッセージありがとうございます。これはチャプターを分けてお話しさせて頂きますね。
あくまでも私の考えですが、ここはですね、以前から相当議論をしたことがあるんです。
そして私が見てきたこと、感じたこと、その中で何か少しでも参考になればありがたいなと思います。
どうぞ、お付き合いください。
お小遣い制について
ペンネーム:こずえさん
私のあくまでも意見です。ここ何回も強調します。
いろんな意見があっていいと思うからですね。
お小遣い制、朝倉先生はお小遣い制は
賛成ですか?
反対ですか?
って言われたら、私は反対です!と答えるんですね。
なぜならば、61年間いろんな方見てきましたが、本当に部下を指導育成し、より高い地位任務を担い、然るべきポジションにいる人で、お小遣い制で成功した人を見たことがないからなんです。これはあくまでも、私が見てきた世界です。
なぜならば、金銭に関しては自分でやっぱり采配を握る。例えば必要な経費をあらかじめ渡して、その後自分自身がそのお金でどうやりくりをするか。これは子供に、子供も全く同じだと思うんですね。子供はお小遣い制を設けて、その中の範囲でどう言うふうに使えばいいのかって言うことを決める。これ、しつけの中で、教育の中であることだと思うんです。
例えば、月に5000円、月に1万円のお小遣いをどう言う風に使うのかはその人次第。それと同じ考えなんですね。
例えば足りなくなったからもらう、足りなくなったからもらうではなくって、例えばもうあらかじめ必要な家計の「家計においてこの金額でやりましょう」と言うことを提示したとしたら、その残ったものはどうやって自分が使うのかって言うことに関しては自分の采配。
ところが、私がこれまで見てきたあり方の中で言うと、何万円と言う金額が提示されて、それ以上奥様からお金をもらえないって言うことをよく耳にしてました。だから常に何かあったら「奥様に少し、少し前払いをもらえないか」とか「少し部下と一緒に食事をするにあたって、ご馳走したいから少し」と言って、いつも奥様に頭を下げてるんですね。
お互いに仕事をしてる共働きであれば、仕事をしてお金を稼ぐことがどれだけ大変かって言うことはわかると思うんです。でも、私が見てきた世界では、奥様も働いてそして自分自身が一生懸命稼いで、そのお金を稼ぐことの大変さを知っていると言う奥様よりは、どちらかと言うと旦那様が働いて、奥様は働いていないって言う、そう言う家庭の方の方が、小遣い制が多かったように思います。
ここはあくまでも、私が見てきた世界ですから、誤解があったらごめんなさい。
必要なもの、例えば、家賃、そして1ヶ月の食費、そして家計で使わなくてはならないと言うものを、いくらって決めて奥様に渡して、その残ったお金を自分で自由采配として使っていくって言うことは、これはありだと思うんですね。
例えば臨時収入、営業職で言うと報奨金が出た、それさえも全部振り込んでしまって、その中で限られたお金の中で、固定の金額で、それって言うのは私は違うと思っているんですね。
私は固定すべきは家計費であり、固定すべきはやはり家族にとって必要な経費は、だいたい目処が立ちます。そこの部分を奥様に渡して、その後のお金は自由に自分が自由采配で使うべきものだと思ってるんです。
だから時に、後輩にご馳走しようと思ったら、やっぱりそれをご馳走するためには、その後は切り詰めていかなくてはならない。ところが、自分の小遣いが3万円だから、5万円だからそう言うことによって、萎縮して小さくなって、奥様にペコペコして、これって気の毒だなーと思う光景を、これまでたくさん見てきたんです。
そして、なかなかやっぱり自分が気前よく、切符よく後輩にご馳走できないって言う、そのあり方から飲み会を断ったり、後輩たちとの時間を避けたり、そうなってくると、やっぱり大きくなれないんですよね。
私は男性は立てるもの!
これはもう勝手ながらですが賢い奥様って、なんだかんだ言いながら、威圧的でありながらも、旦那様の立て方を知ってます。だから人前で恥をかかせたりはしないですが、切り詰めるところは切り詰める。だからいかに相手を立てながら動かしていくかって言うことも、ここもやっぱり大切な部分だと思うんですね。
男性は賞賛、女性は共感
賞賛、
「あなたのおかげでこうやってね、家庭で安心して暮らせているの。本当にありがとう」
「お父様が一生懸命仕事をしてくれるから、私たちはこうやって美味しいものを食べるのよ!」って言いながら、家計を任された奥様は、その役割を任務を真剣に遂行する。
旦那様はやっぱり、より一層自分自身が稼げるように、もっともっと精進を重ねてバリバリと活躍する。
これってお互いの役割分担だと思うんですね。
私が嫌いなのは、旦那様がお昼380円のお弁当。ところが、お仕事をしていない奥様たちが、お昼から3000円のアフタヌーンティー。これが悪いと言ってるわけではないんですが、3000円のアフタヌーンティーを奥様が外でやるんであれば、旦那様もある意味、380円のお弁当ではなく、何とかしようよって思うことってあるんです。
もっと言うならば、共働きのご夫婦であったとしても、やはりお互いがお互いに成長していくことによって、一生懸命仕事をすることによって、報酬って後からついてくると思うんですね。
私も一番最初、小学校の教員をしてた頃、結婚して間もない頃、本当に手取りも少ない、旦那様の手取りも少ない。それでも旦那様から生活費って言うのを頂き、その中で切り詰めて工夫をしながら生活をしました。
例えば子供服、自分自身の洋服、これを赤ちゃん本舗含め、色々とリサイクルをし、全国に売ってたりとか、例えば、もう今で言うリサイクルショップの走りを20代から行っていて、やっぱり使わなくなったもの、ボロボロになったら売れない。だから有効活用しながら、自宅にいながらも、やはり生活費の足しになるように創意工夫をしました。
いろんな工夫をしながら、切り詰めて、切り詰めて、貯金をしたり、旦那様の給料が少ないって言って文句を言ったことは一度もないです。
自分自身も共働きだったって言うことも含め、お金を稼ぐことがどれだけ大変なのかって言うことは、十分理解してます。
だからこそ、ここって言った時に使えるように、どう貯金をしていくか、切り詰めていくか。子供たちの未来のための学士保険であったり、いろんなことを切り詰めてやると、今月あとこれでどうやって生活しようかなって言うことってあります。
ですが、そこも創意工夫しながらやりましたね。まあ過去を思い出しても仕方ないか分かりませんが、私は35歳の時に株で大失敗して、子供たちを取り返したいって言う、その焦って空回りをし、最終的には4000万円の借金を作ってしまって、もうド貧乏どころか、マイナスからのスタート。トリプルワークしても全く全く成り立たない。
そう言う中からでも
「1点集中で事に当たれ!」と
「目先のお金に走るな!」
「お金追うな、仕事を追え!」って言われ
一生懸命仕事をしたことによって、結果は後からついてきました。
35歳の時、年収250万円。手取り一月18万円。18万円ではとてもじゃないけど生活ができない中、朝の8時から夜の8時までは教育会社で仕事。夜の9時から12時までは有楽町でアルバイト。土日は別の仕事。
トリプルワークをしながら、生活をどうにか借金を返済するために、労働力を提供して行いましたが、最終的には体を壊してしまったって言う、いろんな経験があります。
小遣い制の反対はなぜなのか?って言うと、男性が萎縮してしまったり、小さくしてしまうと、その方が大きくなれないんです。
奥様に気を使い、結果的に部下に対してもご馳走もできない。そうではなくて、ある意味、生活費を渡し、後の残されたお金は自分で創意工夫しながら使う。自由采配!ここはやっぱりやっていかなければ、旦那様が大きくなれない。
そのためにはやっぱり賢い妻になる。
相手をうまく動かして、相手を立てながら、そして自分自身がびっくりするほど、最初から豊かだった人ではなく、全くド貧乏でありながらも、豊かな男性に育て上げてる人って、奥様の中にはたくさんいらっしゃいます。
賢い女性が旦那様を立てる
そして立てられた旦那様がさらに発奮してより、高い地位任務を担って、バリバリ仕事することによって、結果がついてくる。収入はその後です。
長くなりましたが、私自身がやっぱりこれは人それぞれの価値観があると思うんですが、やっぱり私は立てれば立てられる。その主義で行きたいと思います。
賢い妻、賢いパートナー、人を立てることを知っています。
是非、参考になれば嬉しいなと思います。
失礼な言葉遣いがあったり、無礼があったら、お許しください。