2022年1月12日22時20分
プロの共通点
・意味性を見出し信じる能力と甘やかさないこと
・調節ができること
週末、恩師の主催する新年セミナーに参加した。
自分の中で、数ヶ月を保留していたことが一瞬で定まる。年単位で先送りにしてきたテーマをものの数10分で書き出せる、そういう影響を受ける相手。効き目のある場が、いく人かいくつかあって、師はその一人だ。
何十回となく触れてきた師の話を聞きながら、少人数のチームに分かれて、目標発表を聞きながら言いながら、目覚ましい成果・結果を出している人、引くほどに1級のプロフェッショナルの共通点を思い返していた。
引くほどのプロフェッショナルの共通点
1.当たり前のことを言う
種明かしされると当たり前に聞こえること。それでいて、ほとんどの人々が知ってても実行しないこと。そして、試しに実行に移すと必ず効果があること。一流のプロ・カリスマ性のある人たちの話の半分は、実は当たり前のことを言っている。そして、残る半分が知らなくてびっくりするような知識・理・仕組みだ。
2.話がとにかく上手い
・ビジネステイストかフランクか
・正統派日本語か現代風の若者言葉か
・低姿勢スタイルかズバズバ斬るスタイルか
その違いはあるけど、ほぼ例外なく話が上手い。
・エピソードが面白く種類が多い
・話が流暢で変幻自在。
短く一言で話せるし、いくらでも長く話せる、話す才能がある。プラス何百回話しているから、頭の中で何千回趨向しているから。
「私に一流ですけど人前で話し慣れていないんです。今は下手だけど、本気出せばすごいんです」という人は、今までのところ見たことがない。
3.意味性を見出す能力人間には4種類いる
①感動して行動する人
②感動せず行動する人
③感動して行動しない人
④感動せず行動しない人
①感動して行動する人は、感受性が強い。実践して試してみる人は行動力が高い、または勇気がある。師は典型的なこのタイプ。日めくりカレンダーを読んでも、感受性で意味を見出し、勇気で行動に移すことができる。自分の身に置き換えられる一種の天才。天然の人に多い、全人類で行くと少数派だ。
②の人、名言集やドラマの一言ではあまり感動しない。具体的な詳しいエピソードや理屈が分かると納得する。感動しないが自分で実験してみたり、行動原理に追加してみたりする。私は強いて言えばこのタイプ。感動に費やすエネルギーで実践する確率を割った燃費は、②の人が最も効率的だ。しかし走破する距離の絶対値、到達できる領域は①の人が最大となる。
一級のプロは意味性を見出す。そして信じる能力がずば抜けて高い。
4.面倒なことをやっている
面倒なことや一見単調な事を信じられない量になっている。「うーん、今日の講義のためにどのくらい準備してるだろう?」とっさの即答の背景に、どれだけの人生経験が裏打ちしているのかとゾクっとさせられることがある。
プロとアマチュアの違いの一つは、面倒で手間のかかることを圧倒的なボリュームでやってるかどうかだ。
5.甘やかさない
顧客であったり、受講生であったりを甘やかさない。絶妙な容赦なさで指摘・叱咤・指導する。大声を出すとか、怒鳴りつけるとか、そういうことじゃなくって、具体的にオーダーメイドの内容で教える、諭す。手抜きせずギュッと詰め込まれている感じ。
料理で言えば贅沢な材料を使って、出汁が取られてる感じが、手厳しくされた当の本人もそして周りで見ている参加者にも伝わる。
だから満足度が高い!
だからリピーターになる!
6.調節ができる
話が上手いに重なる能力として、調節ができるが挙げられる。
込み入った話を手短に話すことができる。
初心者の質問にわかるように答えることができる。
長い問いに短く答えることができる。
張り詰めた空気を和らげることができる。
緩んだ場を引き締めることができる。
複雑な内容を簡潔にまとめることができる。
難解なテーマを難しく話すこともできる。
厳しくでも
優しくでも
硬くても
柔らかくでも
調節できることは、この人たちに共通することだ。
7.複数の軸を持っている
専門外のことを学んでいる。
補助線を複数持っている。
経営者で歴史上の出来事に造詣が深い。
話かとのプロで身だしなみに助言できる。
営業力の研修で即席箸置きの作り方を教える。
一流のプロはほぼ例外なく複数の軸を持っている。もちろんこれらは偶然ではない。互いに相関がある。
経営=人財の使い方、判断⇒歴史上に似た事件、良いモデル、反面教師の前例が必ずある。
営業=まず自分を売ること⇒食事、酒、贈答、手紙、正しい方法を知っておくほうが有利。
話し方=伝えることに⇒服装、アクセサリー、身に付けるものすべてがメッセージ性を持つ。
複数の軸を持ちかつ土台は繋がっているというのが正確な表現だ。
8.単価が高い
当たり前だが単価が高い。必要条件であって、十分条件ではないけれど、単価が高いとやっぱり良い事が多い。
経歴が長くて単価が高い=値下げしていないということは、実績がある証拠。
結果を出している証跡だからだ。一般人サラリーマンでは、その目利・価格感を持つのはなかなか難しい。
推し量るための補助線をどう活用するかが問題になる。
補助線の一つが、自分より実績のある人が喜んで払っているかどうか。
・尊敬できる人たちがリピーターでいること。
・長年ファンとしてついていること。
・具体的な表現で例を挙げて賞賛していること。
・本人のいない場で陰口よりも愛情表現の方が多いこと。
・経済的なインセンティブがなくて、誰かに紹介していること。
自分一人の見る目に万全の自信がなくてもいい、そんなものは必須ではないし、必要ない。信頼できる複数の人が推奨してくれるような人は、話を聞きに行った方がいい。逆に言うとお小遣い程度できるような場所、無駄にしても何とも思わない金額、無料で公開されている情報だけで、一級のプロの本領に触れることは難しい。
恩師はこれらすべてに当てはまる人だ。
我が身を振り返って、謙遜でもなんでもなく、なんとか人がマシくなり、幾ばくかまともな社会人でいられるのは、この人との出会いに負うところがとても大きい。
全部はとても無理だから、要素に分解して真似できそうなパーツをコピーして取り入れたことがある。そのおかげで仕事の窮地を切り抜けり、任務を完遂できたことがある。プライベートで谷底から上がってこれたこと、事態が好転したこともある。
十数年前初めて参加した、本格版セミナーの最終日の最後の締めで、目の前にいるのは「虎」だ!檻に入れられていない「虎」がひとっ飛び約10 M の距離にいる。「虎」は視線を外すと襲い掛かってくる。
そう考えて「とにかく視線だけは外さないようにしました!」と感想を述べた。
これだけを書くと「どんなプログラムだよ!」という感じだが、その師が漫画か何かの出来過ぎな話のように、寅年生まれ だということは後になって知った。
「1月の上旬ぐらいだから、ほぼ丑年生まれ?!」と主張されてるのを前に何かで見聞きしたけれども、
お酒が強く!
焼肉が大好きで!
凛とした美しさで!
歩く姿が律動的で!
一つ一つの所作に無駄がなく!
一人で父性と母性を併せ持ち!
教え子たちを見守り励まし甘やかさず獲物の捉え方を教え!
いるだけで緊張感が漂う!
あなたは間違いなく寅年です!
朝倉千恵子先生、還暦のお誕生日おめでとうございます。
良い生徒でいようとすること。
好きになる先生の共通点。
これもリンクを貼ってくださっております。
山下拓也さんありがとうございます。
このメッセージを読み感無量です。本当にありがとうございます。
初めて名古屋営業力強化セミナー第3期で「目の前にいるのは虎だ!」と語ったあの時のこと、今も鮮明に覚えております。
本当に感謝申し上げます
Voicyリスナー皆様にぜひご紹介させてください。
よろしくお願いします。
今まで山下さんから頂いたレポート