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【縁を生かす】の朗読を通して気付いたこと。 2022年1月27日

 


タイトル【縁を生かす】 

人間関係がなければ、私たちの生活は成り立たないと思いますが、そのきっかけとなるのが、ちょっとした人と人との触れ合い、いわゆる「縁」であると思います。

致知12月号の巻頭記事をご紹介させていただきます。

このメッセージは話し方教室を営んでいらっしゃいました、中村豊秀先生から届いたものでした。

【縁を生かす】

その先生が5年生の担任になった時、生徒の中で一人服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいた。中間記録に先生は少年の悪い所ばかりを記入するようになった。

ある時、少年の1年生からの記録が目にとまった。

朗らかで友達が好きで人にも親切、勉強もよくでき将来が楽しみとある。

「これは間違いだ、きっと他の子の記録に違いない!」先生はそう思った。

2年生になると、母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻すると書かれていた。

3年生では母親の病気が悪くなり、疲れていて教室で居眠りする。後半の記録には、母親が死に希望を失い悲しんでいるとありました。

4年生になると、父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に暴力を振るう。


先生の胸に激しい痛みが走った。

ダメと決めつけてた子が、実は深い悲しみをじっと胸に収め、必死になって生き抜いている生身の人間として、突然自分の前に立ち現れてきたのだ。

先生にとって、まさに目を開かれた瞬間であった。

放課後先生は少年に声をかけた。

「先生は夕方まで教室仕事をするから、あなたも勉強していかない。分からないところは教えてあげるから」

少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。授業で少年が初めて手を上げた時、先生に大きな喜びが沸き起こった。少年は自信を持ち始めていた。

クリスマスの午後だった、少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。後で開けてみると香水の瓶だった。亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。

先生はその一滴を付け、夕暮れに少年の家を訪ねた。雑然とした部屋で一人で本を読んでいた。

少年は気がつくと飛んで来て、先生の胸に顔を埋めて叫んだ

「ああ!お母さんの匂い!今日は素敵なクリスマスだ」

6年生では、先生は少年の担任ではなくなった。卒業の時に少年から1枚のカードが届いた。

「先生は僕のお母さんのようです。そして今まで出会った中で一番素晴らしい先生でした。」


そして卒業後6年経って、またカードが届いた。

「明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担当してもらってとても幸せでした。おかげで奨学金をもらって、医学部に進学できます。」


10年を経て、またカードが来た。

そこには、先生と出会えたことへの感謝と、父親に叩かれた体験があるから、患者の痛みがわかる医者になれると記され、こう締めくくられていた。

「僕はよく5年生の時の先生を思い出します。あのまま駄目になってしまう僕を救ってくださった先生を、神様のように感じます。大人になり医者になった僕にとって、最高の先生は5年生の時に担任してくださった先生です。」


そして1年経って届いたカードは、結婚式の招待状だった。

「どうぞ母の席に座ってください」と1行書添えられていた。

たった1年間の担任の先生との縁。

その縁に少年は無限の光を見出し、それを拠り所として、それからの人生を生きた。ここにこの少年の素晴らしさがある。

人は誰でも無数の縁の中に生きている。

無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。

大事なのは与えられた縁をどう活かすかである。


この【縁を生かす】 っていうお話は実話です。

私は講演会の最後に【縁を生かす】 よく読ませて頂きました。

私がこの【縁を生かす】 を読みながら感じていた事は、正直自分の子供たちのことも考えました。

娘も息子も結婚しましたが、私は子供たちの結婚式に出ることもできない、そんな親です。

毎回この【縁を生かす】を読みながら、「本当に人とのご縁によって人生が変わるなー!」っていうことを感じておりました。

いつか子供達と会った時に「母は一生懸命生きてきた」そんな自分でいたい。

これだけでしたね、自分自身のモチベーションは。

そして過去を悔いたところで、もう過去は戻らない。

そんな中、人との出会いによって人生が大きく好転したり、出会いの質が人生の質を決めたり、本当に生まれてきた以上は「誰とどのようなご縁を作って行けるかな?」っていうことも大事だなぁということを思っております。


このお話がVoicyリスナーの皆様にとって、本当に心に深く残るメッセージであれば嬉しいです。



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