ペンネームすだちさんからです。
酒席での振る舞い方について質問させてください。私は初対面の方や上司との会食が苦手です。口数が少なく、お酒や食事を進めることもうまくできないため、場を盛り上げたりさり、げなく気遣いができる人を見ると羨ましく思います。特に人数が5-6人で、私が最年少の場合が苦手で、何を話したら良いのか? 何を注文すれば良いのか?などを考えてるうちに、逆に酒席者が私にお酒を勧めてくれたり、話題を展開してくださることが多く、いつも情けなく感じています。
朝倉先生は常々「酒席で年配の方から多くのことを学んだ!」とおっしゃっていますので、ぜひアドバイスを頂きたいです。
よろしくお願いします。
とペンネームすだちさんからの質問がありました。
お任せください!
お任せ下さいと言った理由についてお話しさせて頂きます。
私は大事なことは全て酒席で学ばせていただきました。
身のこなし、ビールの注ぎ方と、そして日本酒の注ぎ方の違い。
最初から出来たわけではないんです、全くできませんでした。
友達と飲むのとは訳が違い、酒席、特に目上の方と一緒に杯を交わす時っていうのは、知らなくて当然なんですね。最初から上手い人なんかいません。
そんな時はどうすればいいのか?
教わればいいんです!
「酒席でのまさにマナーにつきまして」もしくは、「お酒の注ぎ方、教えてもらえませんか?」
「私自身はそんなにお酒は好きではないんですが、ぜひともこの機会に、たくさん吸収したいと思います。教えてもらえませんか?」って言って懐に飛び込むんです。
「教えてください」って言って、素直な心をもって学ぶ人を「そんなの教えてたまるか!」って言う人はまずいません。
特にお酒の好きな人は、おせっかいの人が多いんですね。聞かれたら確実に答えてくれます。自分自身が過去に先輩上司から教わったこと、酒で失敗したこと、恥をかいたこと、本当に穴があったら入りたいなと思ったこと、色んな経験を経て加減を覚えてるんですね。
例えばもう本当に頻繁に注ぎ過ぎると忙しいですよね。
だから相手がどのタイミングで飲めば注ぎ足していいのか、ビールを注ぎ足すタイミング、日本酒を注ぎ足しタイミングってやっぱり違うんですね。
まずはわからなかったら聞いてみて下さい。
「ぜひとも教えてもらえませんか?」
「ぜひとも酒席での心構え、どのようなタイミングでお酒を注げばいいのか教えてもらえませんか?」
これは本当に”聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”で、知らんふり、もっと言うならば知ったかぶりのほうがもっとみっともないと思うんですね。
それよりも何よりも、覚えたい、上司と一緒にお酒を飲む時、お客様一緒に会食をする機会、まずわからなかったら、もう率直に聞いてみる。聞いてみることを私はオススメしたいと思います。
「覚えたいんです、ぜひとも教えてもらえませんか?」
「なかなか酒席でどのように接客・接待していいのかが分からなくって、この機会に学ばせていただけませんか?」って言うことを素直に聞いてみると確実に教えてもらいます。
これは男性女性関係ないです。
一つだけ事例としてお話をさせてください。
名古屋営業力強化セミナーに参加されたある男性がいます。
彼と初めて懇親会でお酒を飲むことになったんですが、学生時代の味方の延長!ビールを注がれたら一気に顎を上げて一気飲み!また注がれたら一気飲み!
これは酒席ではやはりやってはならないことなんですね。
その時に私が
ビールの注ぎ方
ラベルは上に
そしてビールの持ち方
注ぐ角度
そして飲む時に顎を上げないで飲むあり方
これを現場で何度も何度もやりました。
ビールを何度も何度も注いでは飲んでもらい、逆に注いでもらった時に、私の飲み方を通してレクチャ。
その時、12名位一テーブルにいたんですが、彼が熱心で学ぼうとして私に何度も聞いてきました。だから私は何度もレクチャーしました。その都度飲んで教えるわけですから、私もめちゃくちゃ酔いましたけど、そうやって学ぼうという姿勢が立派だなと思ったんでね。
その当時彼は28歳だったと思うんですが、26歳か28歳だと思います。その後保険業界に転身しまして、まさにダントツぶっちぎりのトップを取りました。会食の機会の時のビールの乾杯するときの位置、グラスのあり方。乾杯は目線より上に上げないとか、いろんなことをレクチャーした結果、本当に素直に吸収して下さったんですね。
大事なことは学ぶ意欲です。
率直に「教えてください!」っていうことは全く恥ずかしいことではないんですね。
ぜひ
知らなかったら聞く!
聞いて覚える
時には「そんなこと自分で覚えろ!」ともし言われたとしたら、見ながら覚えてください。場数が大事なんですね!
初めから上手い人は一人もいません。学生同士であればどんな飲み方でも許されるかもわかりませんが、会社の代表として、どのような接待をしなくてはならないのか?ここすごく大事なんです。
私の失敗談を一つ話させてください。
ちょうどこれは2004年だったと思うんですが、お客様を接待する場面があったんですね。そして先方も6名、私どもも6名と一緒に12名での会食。
その時にやはりロックを作る、水割りを作る、これは焼酎の水割りとロックの作り方だったんですが、日常私は鍋奉行、焼肉奉行、そしてまめにグラスに氷を入れて作り方を見せてたはずなんですが、なかなか見てはできなかったんですね。
当然会食の席ですから、私が全てやるわけにはいかないということもありまして、ロックと水割りを作ってもらいましたが、氷がプカプカ浮いてました。
「あちゃー!やっぱり見せるだけではダメだ!」と。
ここは強い反省でした。
そして練習してもらわなければ、いざっといった時に対応できません。
焼肉奉行もそうですね
いつも私がやってるだけでは上手くはなりません。
ところが私と一緒に焼肉を食べながらも「社長、覚えさせてください!」って言って自分でやった人は全部覚えました。
ビールの注ぎ方
お酒の注ぎ方
そして大皿料理から小皿料理にどうやって盛り分けるのか
手を上げて「私にやらせてください!」って言ったスタッフは確実に覚えて出来ます。
ところが、見ていつもやってもらうばかりの人は、いざって言った時に全くできません。
箸置きを、あれだけ何十年作り方を見せていたとしても、作れない社員もいました。
これは作る気がないんです。
イザっと行った時に、備えて出来るためには、
日常の練習しかありません!
練習は嘘をつきません!
努力は裏切りません!
ぜひ酒席の席でどのような接客接待をすればいいのかに関しては、お酒が大好きな方は確実に教えてくださいます。
懐に飛び込んでみてください。
可愛がられる、愛されるってとっても大事です。
1番苦手だったのが私は和食のマナーの時だったんですね。
その時に、昭和12年生まれのある経営トップに「和食のマナー、どのようにどのように会食をいただければいいのか教えて欲しいんです」って言いましたら、その社長は私だけではなく、日頃お店でお世話になっている、本当にクラブのママさん、お姉さん達も全部集めて、一つの酒席会場を借りてくださって、本当に先生になってくださる人の、和食のマナーの講義を開いて下さったんです。
そこで箸の上げ下ろし、右手で箸を持って左で添えて、そして持ち変える。真ん中に輪っかがあるような止め方だったら、爪で取らずに一膳ずつ一本ずつ引くとか、もうリアルタイムでそこで教えてもらったこと、私はその時の一回で覚えました。
なんでかって言うと、覚えたかったからです。
真剣に覚えたいっていうことで用意してくださった。そこで本当に講師の先生がレクチャーしてくださってることを絶対に覚えたいと思って一回で覚えました。
不器用な私が一回で覚えられたのは、
恥をかきたくない!
上司に恥をかかせない!
それを思ったからなんですね。
ぜひ学び、学びってとっても大事です。
合わせて、何かを始めようとした時に、遅い早いはありません。
このように私に質問をしてくださるペンネームすだちさん、とっても素敵だと思います。ぜひ何らかの形で、上司や先輩お客様と酒席での振る舞い、これはわからなかったら聞いてみてください。
今は YouTube でもいろんなこと勉強しようと思ったら事前学習はできますね。それよりも大事なのは生きた学習です。
生きた学び、ビールの注ぎ方、飲み方それを聞いた時に「僕もよく分からないんだよ!」って言いながら、教えてくれる可能性の方が高いですから。「ありがとうございます」って言って、その都度いろんな人から学んでみてください。
ビールを注ぐ際に、グラスを極端に傾ける人は、泡はあんまり好きではないんです。女性は傾けすぎると「どうぞ注いで下さい!」っていうことで、逆にちょっと下品だともいわれますから、その都度の振る舞いって、大事なことになりますね。
いつか Voicyリスナーの方々とお酒を飲めること、私も一つの楽しみにしております!
はい、よろしくお願いします。
参考にぜひしてみていただければ嬉しいです。
何事も練習あるのみです。
”聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”
聞くことは恥ずかしいことではないですよ。
懐に入って教わってみてください、私は全部教えてもらいました。
焼き魚はひっくり返してはならないとか、そんなねことも含めて、例えばさんまが一匹出てきた場合、それをなぜひっくり返してはならないのか、なぜだと思いますか?
なぜひっくり返してはならないと思いますか?
それは転覆を意味するからだそうです。
深いですよね!
色んな食べ方、飲み方、意味があります。
勉強していくと面白いですよ!
一緒に研究していきましょうね!素敵な質問ありがとうございました。
参考になれば嬉しいです。