本日ご紹介させていただくお話は、「The ひすいコラム」天才コピーライター作家である「ひすいこたろう」さんのエピソード、「ひすいこたろう」さんのエピソード、メッセージも音声で私はもう何度も聞かせていただきましたが、本日は天才コピーライター「ひすいこたろう」さんのコラムから、 Voicy リスナーの皆様にお届けさせていただきます。
10個しか売れないプリンを間違って100個発注した!
さてどう考えますか?
新潟の田舎にある小さなスーパーのお話です。
ある日担当者の方が、いつも10個くらいしか売れないプリンを間違って100個発注してしまいました。さてこんな時、どう考えたらいいでしょう。
彼は自分にこう問いかけました。
「これは何のチャンスなんだろう?」と...
何のチャンスだと思いますか?
これは100個売るチャンスと彼は捉えたんです。
それで上司に「新聞の折り込みチラシで PR をさせて下さい」とお願いしました。ところが「広告の予算なんか取れるか!」と叱られてしまいました。
そしたら、彼は自分にこう問いかけました。
「これは何のチャンスなんだろう?」
はい、これはお金をかけずに売ることに挑戦するチャンスです。
結局、彼の編み出したアイデアはここです。
コピー用紙にマジックでこう書いてスーパーの入り口に貼りました。
「あのプリンあります!」
お客さんは貼り紙を見て「あのプリン?」と疑問に思います。店に入ると今度は床に紙が貼ってあるんです。
「あのプリンここを左折」
指示通り進むと「これがあのプリンです」と書いた紙が貼ってあります。どう見ても普通のプリンです。とりあえずよく分からないので、買わずにレジに行くと「あのプリン買いましたか?」という紙が貼ってあるんです。
お客さんも「そこまで言うなら買おうか!」という気持ちになります。
結果何個売れたと思いますか?
1000個売れたんです。
プリン業者さんから「このプリンが1000個も売れるなんて!あなたの店は日本一ですよ!」と言われたそうです。
10個のプリンを間違って100個注文してしまったのは、日本一プリンを得るチャンスだったのです。
問題が起きた時に、この問題を通して、自分がどう成長するのかを考えればいいんです。
僕には小学校5年生になる息子がいるんですが、昔はゲームをひたすらやっていました。
でも最近はやりません。
なぜかと言うと、思い通りに出来るようになったからです。
思い通りに行くことの本質は退屈です。
思い通りにいかないことが面白さの条件なんです。
思い通りにいかない中で、どうやって乗り越えていくかということが面白さなんですね。思い通りにならない。と悩むことがあると思いますが、実はそれが面白いんです。
ゴルフがなぜ面白いのかと言うと、ボールを手に持って、歩いて穴の中に入れちゃいけないからです。サッカーは、手を使ってはいけないから面白いんです。
あのアニメのルパン三世はピンチに陥るといつもこう言います。
「面白くなってきたぜ、次元!」
これからは困った時は、ピンチになった時は、ワクワクしてくださいね。
2014年神奈川伊勢原市で行われた講演会より
この「ひすいこたろう」さんのコラムは、何回か企業研修でも使わせていただけました。
この10個しか売れないプリン!間違えて100個発注してしまった。
さてみなさんだったらどう考えますか?
という投げかけ
TSL 塾生たち、リアル版 TSL の塾生たちにも、このプリンの話はよくしました。
10個しか売れないプリンを間違えて、100個発注してしまった!さてみなさんはどう考えますか?
新潟の田舎にある小さなスーパーで、実際にあったお話です。
ある日担当者の方がいつも10個くらいしか売れないプリンを間違って100個発注してしまいました。
さてこんな時、皆さんだったらどう考えますか?
そして彼はどう考えたと思いますか?
こういう投げかけをし、いろんな問いかけをしてみました。
これは何のチャンスなんだろう?
と彼は考えたんです。
これはプリンを100個売るチャンス!
そして上司に「新聞の折り込みチラシで PR をさせて下さい」とお願いをしました。
皆様が上司だったらどうしますか?
こういう投げかけをすると、Ok を出す人と Ok を出さない人に分かれます。
Ok を出した人には〇〇さんはいくらの広告費を認めますか?
その時の広告予算の事を聞いて、経営者感覚があるかどうなのかっていうことも分かりますよね。
100個売るためにいくらの広告宣伝費をかけるのか?
ここが「戦略的な答えが返ってくるか」どうかっていうことも、とっても大事なお話です。
当然「そんな予算なんかかけられるわけがないか!」と却下されるのが一般的かもしれませんね。
そうしたら彼はどういう風に捉えたと思いますか。
これは何のチャンスなんだろう?と
彼はお金をかけずにプリンを得るチャンスであること
お金をかけずにプリンを売ることに挑戦するチャンスを頂いた
と決めたんですね。
そして彼はどんなアイデアを編み出したと思いますか?
ここもまた受講生に、 TSL 塾生に考えてもらいました。
そうです!コピー用紙にマジックであることを書いたんです。
どんなことを書いたと思いますか?
特売とか特別なプリンがありますとか、いろんなアイデアが出てきます。
彼はこう書いたんです。
あのプリンあります!
どうでしょう。
女性の皆さん「あのプリン」があります。って言われた瞬間「プリン?あのプリンって何??」って感じた人、ほとんどの女性が手をあげます。
女性は「あの」に弱いんです。
「あのプリンがあります」
「あのプリンってなんだろう?」
「ついに出ました、あの作品!」
「あのって何?」
この曖昧な言葉に、つい女性たちは反応してしまいます。
「あのプリンあります!」
その張り紙を見てお客様が「あのプリン?」と疑問に思います。
そして店に入ると、今度は床に床に紙が貼ってあるんです。
「あのプリンここを左折!」
言われた通り紙を見て、そしてプリン売り場に行くと
「とこれがあのプリンです!」
どう見ても普通のプリン。
「なんだ、どう見ても普通のプリンじゃないか!」と思って買わないでレジに行くと
「あのプリン買いましたか?」
ここまで言われたら、さすがに買いますよね。
これってすごいと思いませんか。
そして「結果何個売れたと思いますか?」っていう投げかけをした時に、一番多いのが「100個全部完売しました」っていう言葉でした。
そうじゃないんです。
10倍の1000個売ったんです。
これがある意味営業の真髄ではないでしょうか。
困った時、そしてピンチに直面した時、さあどう考えるのか?
その時に「もうだめだ...」と思うのか
「これは何のチャンスなんだろう?」
と捉えるかどうかって、すごく大事だと思いませんか。
結果的にプリン業者さんから「日本一」おそらく世界一ですよね。
「世界一プリンを売ったお店はここだ!」っていうことを言われるわけですよね。
「ひすいこたろう」さんのこのコラムには、本当に大切なことが書かれています。
最終的に私は、このルパン三世のお話に持って行くんですが
「皆様はルパン三世好きですか?」って!
その時にほとんどの人が「ルパン好きです!」って女性達は言ってくれます。
では、ルパンはピンチに追いやられた時、どういうことを言いますか?と投げかけます。
「不二子ちゃん」いやいやいや、不二子ちゃんは余裕のある時、ゆとりの時に「不二子ちゃん」と言ってるわけですよね。
「ピンチの時には不二子ちゃんと言ってないはずですよ!」
と投げかけた時
いかがでしょう?
どんな言葉がありますか?
ルパンが好きだと言ってても、いざこの問いかけに対して、明確に答えられる人って少ないんです。
こう言うんです。
「面白くなってきたぜ、次元!」
すごいですよね。
ピンチに追いやられた時に「面白くなってきたぜ、次元!」と言えることに、
ルパンの素晴らしい、ルパンの格好良さがあるんです。
私はいつもピンチに追い詰められた瞬間
「これは何を試されてるんだろう?」
「面白くなってきたぜ、次元!」じゃないですが、まさに
「チャレンジこそ人生だ」と「次から次へと色んな難問がやってきた!」
「出てこいや!」という想いの元、実は挑んでおります。
はい!
Voicyリスナーの皆さまの参考になれば幸いです。