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朗読 【クワガタと少年】大村あつし著 2022年2月3日

 



【クワガタと少年】

とあるデパートの昆虫売り場。

熱心にクワガタを見ていた少年が、昆虫の餌を商品棚に並べていた店員に問いかけます。

「すみません」

「ん なんだい坊や、あ〜クワガタかい」店員は餌を持ったまま駆けつけます。

「うんそうなんだけど、ねーおじさん、クワガタの値段ってどうやって決めてるの?」

「値段?」

「うん値段!」

「そうだなあーやっぱり体の大きさとか、角の形かな。体が大きかったり、角がかっこよかったりすると値段が高くなるんだよ」

するとそれを聞いていた少年が訝しげに言いました。


「ふ〜ん、でもそれだったらおかしいよ」

「おかしいって何が?」

「だって向こうのカゴに入ってるクワガタは全部一匹3000円でしょ。それなのになんでこのクワガタはこんなに安いの?。体だって大きいし、それに角だってかっこいいよ!」

その少年が指差したクワガタのカゴには、300円と値札が貼られています。

「それに他のカゴにはたくさんのクワガタがいるのに、このカゴだけ二匹しかいないけど、安いからたくさん売れちゃったの?」

小首をかしげる少年を見て店員は「またか!」と心の中でため息をつきました。

「違うよ坊や、よーくこの二匹のクワガタを見てごらん。どちらも足が5本しかないだろ」

「えっ?」

少年は目を皿のようにして、クワガタの足の数を数え始めます。

「一本、二本、本当だ!五本だ!こっちのクワガタもそうなの? 一本二本こっちも五本だ」

五本足のクワガタに驚いたのでしょうか、少年は黙り込んでしまいました。

「かわいそうだけど、ここのかカゴのクワガタは、どっちも足が一本折れちゃってるんだ。乱暴に捕まえると、時々こうして足が折れちゃうんだ」

少年は何も答えずに、しかし目をそらすまいとするかのようにクワガタを見つめ続けています。


一方、気の重い種明かしを得て心が楽になったのか、店員の口は少し軽やかになりました。「まーだけどそれも運命かな。それよりも足がないクワガタなんて人気もないし、ただ邪魔なだけだよ。実際こんなに安いのに、昨日から誰も買おうとしないしね」

店内はクワガタの羽の音が聞こえそうなほどの静けさに包まれました。が、やがてずっと黙り込んでいた少年が口を開きました。

「よし、決めた!おじさんボクこのクワガタを買います」

「えー?この足がないやつをかい?」

「足がないって、ちゃんと5本もあるでしょ!」

少年のその真剣な眼差しに、店員は一瞬たじろぎましたが、すぐにある疑問が頭をよぎりました。今度は少年が店員を納得させる番です。

「坊やがそう言うならおじさんも無理には止めないけど、ひょっとして坊や、お小遣いが足りないの?」

「ううん、今5000円持っているよ」

店員はその答えに安心すると、大きな笑い声を発しました。

「ははは、それなら坊や、こんなクワガタはやめて、向こうのちゃんとしたクワガタにしよう!」

「ちゃんとしたクワガタ?」

「うん、向こうの普通のクワガタを見に行こう、おじさんが説明してあげるから。あーそれからこのクワガタがそんなに気に入ったのなら、あっちのクワガタを買ってくれたら、ただにするから一緒に持って帰りなさい。どうせ誰も買わないんだから」

そういうと店員は少年の手を取って、3000円のクワガタのカゴに向かって歩き出しました。ところが店員に手を引かれた少年は、五本足のクワガタに未練があるかのように、その場を動こうとはしません。

「ちょちょっと待っておじさん!」

少年は叫びましたが、足はついに床から剥がれることなく、その場に転んでしまいました。

カキーン!金属音が鳴り響きます。

「何だ今の音は?」

店員は素早く店内を見渡して、自分と少年しかいないことを確かめると、振り向いて少年に謝りました。

「ごめんよ坊や、大丈夫かい?」

少年はコクリと頷きます。

「よかった、それから今何か音がしなかったかい?金属バットみたいな音」

すると少年はすくっと立ち上がり、ズボンの右足の裾を捲り上げながら言いました。

「それはこの音だよ」

音の正体を見た店員は驚きのあまり顔をこわばらせました。

「坊やその足は・・・」

「うん義足だよ。色が肌の色と一緒だから、ちょっと見ただけじゃわからないでしょ。」

「ぎ、義足?」

「ボク幼稚園の時に車にひかれて、右足がなくなっちゃったんだ。それからずっとこの義足が足代わりってわけ」

店員は必死に言葉を探しますが、見つかりません。

「でもおじさん、確かにボクは右足がないけど、自分がちゃんとしていないとか、普通じゃないなんて思ったことは一度もないよ。そりやー友達みたいに走ったりできないし、それにサッカーなんかもしたいな!なんて時々思うけど、だけどボクこれでも歩いて学校に通ってるんだよ」

「へ〜どのくらい歩いているの?」

それは店員がやっと見つけた言葉でした。

「1 キロだよ!あっそれからおじさん、足のないクワガタは人気がないって言ってたけど、ボク1学期は学級委員長だったんだよ。選挙で選ばれたんだ!クラスでは結構人気者なんだから」

「ねえーおじいさん聞いてるの?」

「あーあーもちろん聞いてるさ坊や。学級委員長なんてすごいじゃないか!」

「でしょ!それからおじさんちょっと考えてみてよ。ボクなんか二本のうち一本しか足がないのに、このクワガタは6本のうち5本も残ってるでしょ。通分すればこのクワガタの方が数が大きいんだよ。ボクは3/6、クワガタは5/6だもの」

そういうと少年は本当に嬉しそうに微笑みました。

「通分?そういえばおじさんも坊やくらいの時にそんなこと習ったな? 坊や算数が好きなのかい?」

「うん、大好き!将来はノーベル賞をとるんだ!」

「それはすごい!」

「それに体も大きいし、角だって3000円のクワガタよりずっとかっこいいじゃん!ねーだからボクやっぱりこのクワガタにするよ!」


興奮する少年に落ち着きを取り戻した店員も負けじと高い声で応じました。

「そうか!!坊やがそう言うならこのクワガタにしようか!」

「うん!」

「どうする坊や、二匹持って行くかい?」

「うーん・・・」

少年は考え込む顔をしたあと口を開きました。

「一匹でいいです」

店員は五本足のクワガタを手際よく箱に入れて、お釣りの4700円と一緒に少年に手渡しました。と同時に、さっきまで手にしていた餌に目を落とします。

「そうだ、坊やこの餌はサービスするよ」

「サービス?」

「そうただであげるって事!」

「本当!なんか儲かっちゃった。でもこの餌の700円って書いてあるよ。クワガタよりも高いのに?」

「いや、これはお礼だよ。坊やが大切なことを教えてくれたから。

「大切なこと?それって通分のこと?」

「通分?まあそうかな!ハハハ・・・」

照れ笑いを浮かべる店員に別れを告げて、少年は5本足のクワガタと去っていきます。

店員は歩くたびに発する少年の右足の硬い金属音の中で、彼の後ろ姿を追い続けました。

そして少年の背中が視界から消えた後、一匹だけ残ったクワガタのカゴに近づき、300円の値札に0を一つ付け加えたのでした。


いかがでしたでしょうか。

このお話は、大村あつしさんが2007年に小説家に転身されデビュー作となった「 Every Little Thing 」っていうこの書籍の中に紹介されたお話です。



私は帝国ホテルタワー時代に、大村あつしさんと体験セミナーに来ていただいたことがご縁で、その時にこのお話をいただきました。

初めて読ませて頂いた時はもう途中で読めませんでした。

トップセールスレディ育成塾であったり、企業様での研修であったり、数多くの研修を通してこの「クワガタと少年」の話を読ませていただきましたが、本当に何回読ませていただいても最後は胸が詰まります。

シーンがやっぱり鮮明に浮かぶんですね。

私たちは自分よりもうんと若い世代の方から、また子供達からも学ぶ事ってたくさんありますよね。

少年はなぜあえて5本足のクワガタを選んだのか。

何故こんな些細な出来事が、夢の実現で悩む人々に勇気を与えたのか。

今回このお話を通しVoicyリスナーの皆様に、何か一つでも二つでもお役に立てれば幸いです。

大村あつしさんありがとうございます。

素敵なお話ご紹介くださったこと、そしてこの本は絵本にもなり、海外での翻訳出版となり、舞台化されるベストセラーになりました。

私は、デビュー前の大村あつしさんとご縁を頂けたっていうことも含めて、心より感謝申し上げます。


大村 あつし 作家・ITライター 1966(昭和41)年3月13日生まれ 富士市出身・在住 公式ウェブサイト http://fushicho.com


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