「笑い」」の力
どうして「「笑い」」は健康に良いかというお話です。
まずは「笑い」には運動効果があります。
100回の「笑い」は15分間のエアロバイクの運動量に相応すると言われています。
笑った時の呼気や吸気
これは呼ぶ気、吸う気と書きます。
笑った時の呼気や吸気を1時間くらい測定すると、エネルギー消費量が安静時の2倍くらいあることがわかりました。笑いすぎてお腹が痛くなったと言ったりしますが、笑う時はだいたい腹式呼吸になっているんですね。
ということで、腹式呼吸だからリラクゼーションを導きやすい。笑うと頭の中が空っぽになるので、ストレスの悪循環も一時的にカットするなどの効果もあるようです。
ストレスが下がることで、脳卒中や心臓病のリスクが減りますし、認知症予防も期待できるかもしれません。
ではどうすれば笑う機会を増やせるのでしょう。
色々ありますが、やはり一番大事なのは、一緒にいて心地よい人と一緒にいるということですね。
どんな時に人は笑うのかを調べました。
するとその多くがおしゃべりしている時でした。
つまり、おしゃべりが合う合わないで、「笑い」の頻度が変わってくると言うことなんですね。ということは、一緒にいて笑える人とは大いにお付き合いをして、笑えない人からは離れた方が健康に良いということも言えるでしょう。
もっと大事なのは、何だと思いますか?
もっと大事なのは、何だと思いますか?
もっと大事なのは夫婦間です。
夫婦間で笑えるか笑えないかで全然変わります。
長い付き合いですから。
結婚前の男女にオススメしているのが、一緒に喜劇映画を見に行くということです。
喜劇映画を見ると笑う部分が違ったりします。
同じ場所で相手も笑っていたら、二人は大体うまくいくと私はアドバイスしています。
「笑い」を増やす生活習慣について調べました。
どんなことをする人がよく笑ってるかという調査です。
これによると、男性の場合は野菜をよく食べている人がよく笑っていました。歩くことが好きな人、仕事や家事で体を動かしてる人にも「笑い」が多いことがわかりました。
女性もほぼ同じで、野菜をよく食べ、外出をよくするという人には「笑い」が多いという結果が出ました。女性の場合は外出する機会が多いほど、人と会う機会が多くなり、笑う機会も多くなるんです。
大事なのは面白いことを自ら探すということ、そしてどんなストレス状況下でも笑うということです。
そういう点ではサラリーマン川柳などが活用できます。
出ました!サラリーマン川柳!!
お話しします。
「デジカメの エサはなんだと 孫に聞く」(浦島太郎)2002年 第1位
「まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる」(遠くの我家)1991年 第1位
作り笑いにも効果があることはご存知でしょうか。
漫才を見て笑うのと同じくらい、血流が良くなるんです。
笑ってない時の顔は、末梢血管も緊張しています。
そんな時、作り笑い顔になると、顔そして全身の血流が良くなり、体と心がリラックスするんですね。だから作り笑いでも十分効果が期待できるわけです。
薬は自分にしか効果がありませんが、お笑いには自分だけではなく、周りの人も健康にする力があります。
しかも、笑顔は人に移ってからいいんですね。
2010年5月24日
5月31日号より一部加筆修正
ということで、
「笑い」の力 一緒に笑える人と付き合いましょう!
福島県立医科大学 疫学講座主任教授大平哲也さんの記事です。
みやちゅうアーカイブス 転載して過去を未来へ健康ファイル no.219
(Web日本講演新聞 転載・過去・未来(大平哲也)219 笑いの力~「一緒に笑える人と付き合いましょう」
2916号(2022/02/07) 福島県立医科大学 疫学講座 主任教授 大平哲也)
過去30年のバックナンバーの中のよりすぐりの記事に再編集を加えて転載されてるそうです。
是非日本講演新聞もお読みになって頂けると嬉しいです。
良い情報や為になるお話は共有したいです。よねみんなで学びを深め、幸せになりましょうね。
「笑い」の力
一緒に笑える人と付き合いましょう!これは本当だなあと思いますね。
ここに書いてあるように、おしゃべりが合う合わないで「笑い」の頻度が変わってくるということ。
ということは、一緒にいて笑える人とは大いにお付き合いをしましょう!
笑えない人からは、離れた方が健康に良いということも言えるでしょう。
結婚前の男女にオススメしている、喜劇映画を見ると笑う部分が違ったりする。同じ場面で相手も笑っていたら、二人は大体うまくいくってアドバイス、 これも結構当たってると思いませんか?
「笑い」のツボが一緒っていうことは、やっぱり相性が合う証拠ですよね。
そういう意味においては、Voicyリスナーの皆様と私は、めちゃくちゃ相性が合うと思うんですね。
笑うツボが一緒
泣くツボも一緒
風の時代、風になりたい!
「風になりたい〜」べっくさんの気持ちも分かります。
きっと相性が合う私たちのこのコミュニティ!
大事にしていきましょうね。
よろしくお願いします。
福島県立医科大学医学部疫学講座 主任教授
大平哲也
略歴
福島県いわき市生まれ
平成 2年 3月
福島県立医科大学医学部医学科卒業
平成 2年 6月
(財)総合会津中央病院池見記念心身医学センター医員
平成 4年11月
浜松医科大学付属病院第2内科医員
平成 5年 4月
共立菊川総合病院内科医員
平成11年 3月
筑波大学大学院博士課程医学研究科環境生態系修了
平成12年 7月
大阪府立成人病センター集団検診第Ⅰ部診療主任
平成13年 4月
大阪府立健康科学センター健康開発部医長
平成17年 1月
米国ミネソタ大学(University of Minnesota) 疫学・社会健康医学部門
研究員(上原記念生命科学財団 リサーチフェロー)
平成18年10月
大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学 医学部講師
平成20年 6月
同上 准教授
平成25年 2月
福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター疫学部門 教授
平成25年 8月
福島県立医科大学 医学部疫学講座 主任教授 現在に至る
同 放射線医学県民健康管理センター健康調査支援部門 部門長(兼任)
同 健康増進センター 副センター長(兼任)