水曜日は、リスナーの皆様からの質問にお答えするコーナーです。
仕事のことや人生のことで、知りたいこと、悩んでいること。
お寄せいただいたご質問に、私の考えでお答えさせていただきます。
今日はどんな質問が来ているでしょうか?
これが正解不正解ではなく、1つのものの見方、考え方の参考になれば嬉しいです。
ペンネーム 匿名希望 50代男性からです。
先週の質問コーナーで、奥さんとの関係に悩んでいるという男性のメッセージを聞き、私も妻とのことで朝倉先生のご意見をぜひ伺いたいと思いました。
私の場合、妻が私の趣味に全く理解を示してくれないことに悩んでいます。私がコレクションしている大切なグッズを勝手に捨てられることもあります。理由を聞くと「邪魔だから」と言われますが、夫婦とはいえ、なぜ人のものを勝手に捨てることができるのか、その心理がまったく分かりません。
そのうえ、「あなたは自分のことにばかりお金を使っている」と責められます。実際には妻に気を使って我慢していることも多いのですが、そうした気持ちが伝わっていないのかと思うと、どう向き合えばいいのか分からなくなってしまいます。
どんな気持ちで接すればよいのか、また、妻の心理をどう理解すればよいのか、アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
はい、畏まりました。
ペンネーム 匿名希望さん、チャプターを分けて私の考えをお話しさせていただきますね。
ひとつのものの見方、考え方の参考になればありがたいです。
実例を交えて、私の場合、そして私の父の場合、そして弟の発言、お嫁さんの発言、そして以前聞いたお話。
こんなことを今日はお話をさせていただきますね。
お役に立てると嬉しいです。
質問者さん、この度は勇気を持ってご相談くださり、ありがとうございます。
奥様との間で、趣味や価値観の違いに悩まれていること、ご自身の大切なコレクションを通して感じる悲しさや、奥様とのコミュニケーションに伴うお気持ち、とてもよく伝わってきました。
夫婦の間は、どんな夫婦であったとしても、その夫婦でしかわからない事ってありますよね。
今回のメッセージ、お互いの気持ちがうまく伝わらない時があるのは、実は自然なことなんですが、これをどうにかして向き合いたいと思うその思いも素晴らしいと思います。
そんな中で、私が見たこと、感じたこと、そして直接、自分自身がこのメッセージを読ませていただいて感じたことを正直にお話をさせていただきますね。
実は1つの事例として、とあるクライアント様、そしてそこの経営トップはものすごくたくさん、マンモスの剥製であったり、びっくりするほどの、まあ「これどうやって集めるんだろう?」っていうようなすごいものをたくさん集めてらっしゃったんですね。
その方、非常に有名な事業家ではあるんですが、ある時奥様がこう言ったんです。
「あなたが死んだら、このゴミどうするの?」って!
「このゴミどうするの?」
っていう一言で社長はプチッ!と来まして、そこで集めてたマンモスの剥製含め、様々なものを全部処分すると。
その処分するというのはどういう方法をとったかというと、韓国の博物館に全部贈呈したんです。全部寄付したんですね。
それで表彰されてましたけどもね。
奥様の一言、「あなたが死んだら、このゴミどうするの?」
この「ゴミ」という一言でプッチン。
その瞬間にそれを全部、韓国に寄贈、寄与したっていう事例があります。
これ一つ目。
2つ目、私の父の事例です。
私の父も骨董品が大好きで、もう本当にところ狭しと、いろんなもの置いてました。
もうだんだん足の踏み場がなくなってくるぐらいものが増えるんですね。
ある時を弟が
「姉ちゃん、もう仕送りやめてくれ!その仕送り全部骨董品に変わってる」って。
「あの山ほどある、親父が亡くなったらどないすんねん?あれ、どういう風に整理するの?」って話の中で
「大丈夫、全部私がやる」って決めて、
結論から行くと、私が全て、父が亡くなったタイミング、実はその前に父事が入院したタイミングに全て、私が2020年の2月1日、2日で全部綺麗にしたっていう事例があるんですが、母が亡くなった時の最後に残してもらったもので100倍ぐらいありましたよ。
もう大変でした。
それでも最後の整理整頓は娘である私で行いましたが、ここまで来るプロセスも語ったら小説3冊ぐらい書けるくらい色々あるんです。
私の話を横に置いて、弟から見てもやっぱり父のこだわり、父が大事にしてるものは、弟から見たらやっぱり「ただのガラクタ」って言いましたからね。
「あのガラクタ、どないすんねん?骨董品なんて一つももあらへん、お金にもならへん!」って言いましたけどね。
父の趣味ですから、そこは大事にしたいなと思う部分もあって、これまでも何回も何回もいろんなことが起こったんです。
弟はお嫁さんが非常にきれい好きということもあって、余分を一切置かない。だからもう着れなくなったものは全部処分する。
本当にスキッとした生活をしてて、今も3世帯で暮らしてますが、まあ素晴らしいなと思いますね。綺麗にしてますよ。
ですが、捨てる勇気がなかったら絶対に家は散らかった状態になったり、物の整理整頓ってできないですよね。
だからやっぱり奥さんの気持ちもよくわかるんですね。
今回は5つの観点でお話をさせていただければなと思います。
まず1つ目、奥様の気持ちに寄り添って欲しいなと思うんですね。
奥様が「邪魔だから」とおっしゃる背景には、もしかしたら物理的なスペースその問題だけではなく、心理的な要因があるのかもしれません。
整理整頓がうまくいかないとか、自分の意見が全く尊重されていないと感じることが、ひょっとしたらストレスになってる可能性があります。
また、「あなたは自分のことばかり」という発言の中には、日常の中で奥様が自分が十分に大切にされていないと感じる瞬間が、もしかしたら積み重なっているのかもしれません。
2つ目が、お気持ちを丁寧に伝える一方で、ご自身がそのコレクションをどれだけ大切に思い、そしてどれだけ時間と気持ちを注いできたのかを、穏やかに伝えることが大事ではないかなと思うんですね。
例えば、「僕が集めてるこのコレクションは、ただのものではなく、自分にとって、私にとって、ものすごく大切な思い出や人生の一部だから、捨てられるととても悲しく感じる」ということを、感情ではなく、自分自身の思い出や背景を交えてじっくりお話をされると、もしかしたら奥様も新たな視点で理解を示してくださるかもしれません。
3つ目は、妥協点を見つける工夫です。
妥協したくないとかね、よく夫婦の間でもいろんな葛藤とか、争い事ってあるのかもしれませんが、譲歩点と言った方がいいのか分かりませんが、趣味やものに対する価値観が違うからこそ、お互いに配慮し合える工夫は大切ですよね。
例えば、コレクションを置くスペースを決めておくとか、奥様の「邪魔に感じる」っていう不満を減らすことによるあり方。
ここはやっぱり創意工夫が必要ではないかなと思うんですね。
もう1つは、家計に関する奥様の不満や不安を軽くするために、趣味に使う金額の範囲は事前に、話し合って決めておくことも一つではないでしょうか。
おそらく、「我慢してる」っていう言葉の中には、もっと買いたいけども、やっぱりそれ以上贅沢はならないなっていう、心のブレーキや配慮もあるのかなと思うんです。
だからこそ、お互いに歩み寄れる実感を持てる工夫は大切ではないかなと感じました。
4つ目が、丁寧な対話を積み重ねることです。
夫婦のコミュニケーションの時間を改めて設けてみるのはいかがでしょうか?
例えば、少し静かな時間に
「最近、君に自分の気持ちをきちんと伝えられていないと感じるんだけど、君はどう思う?君は今の自分に対してどういう思いを持っている?」
っていうような質問を通して、奥様の気持ちに耳を傾けてみることも大事ではないかなと思うんですね。
話す時間は特に長くなくても大丈夫です。
大事なのは、お互いに否定しない姿勢で聞き合うこと、これとっても大事なんですね。
そして、奥様が喋ってる時にかぶせないこと。
最後まで聞き切る、歩み寄る、耳を傾ける、ここやっぱり大事だなと思います。
5つ目が、自分からの配慮が道を開くということです。
奥様が「なぜ自分を理解してくれないのか」っていうその疑問の先に、「奥様に対して質問者様はどのように気遣いを示しているんでしょうか?」という問いかけを自分に是非ともしてみてください。
奥様の好きなことや得意なことに関心を示したり、時には感謝の気持ちを小さな形でも表したりすることで、お二人の関係に少しずつ暖かさが生まれるかもしれません。
夫婦関係は人生の中で一緒に育んでいくもの。一度で全てが解決するわけではなく、小さな歩み寄りはとても大事です。
本当に歩み寄ること、理解し合うこと、それによって円満な関係につながっていく。
お互いがギスギスした思いを持って、その同じ空間で暮らすっていうことはしんどいと思うんですね。
だからこそ、どうすればより一層関係性が良くなるのか。
歩み寄る心、ここを大事にしてほしいなと思います。
新たな一歩を踏み出せる一つのきっかけになるかもしれません。
どうぞ焦らず、じっくりと奥様との時間を重ねてくださいね。
夫婦生活を続けていくのも大変です。
そこには、あゆみよる心、情報が何よりも大事ではないかなと思うんです。
あとは、井上敬一先生の「新時代の戦略的コミュニケーション講座」今4期生が次回最終回を迎えようとしてますが、本当に学び深いです。
5期が決まったら是非ともご参加をお待ちしております。
男性の脳と女性の脳の明らかな違い。
男性と女性は体の仕組みも違えば、もうね、内臓も違うし、考え方が全く違いますからね。
ここは学んでほしいなと思う部分です。
いい関係を築くために努力は嘘をつかない。
歩み寄る心、大切にしてくださいね。
井上敬一先生の「新時代のコミュニケーション講座」は本当に学び多き機会です。
どうぞ第5期、ご案内もまたさせていただきますね。
マメにVoicyをお聞きいただけると嬉しいです。
私の今日の意見が参考になればありがたいです。
いい関係を築けますように願っております。