本日ご紹介させていただくお話は、元 リッツカールトンホテル 日本社長であった 高野登 さんからお聞きした話です。リアルタイムでもお話を聞かせて頂きました。そして「宮崎中央新聞」今は 「日本公演新聞」 と名前が変わっておりますが、その宮崎中央新聞の中にも掲載されていたお話です。 Voicyリスナーの皆様のお役に立てればありがたいです。 私はリアルタイムでこの話を聞かせて頂き泣けてきました。その場が鮮明に浮かんだからなんですね。そして宮崎中央新聞様で文字として拝見させて頂き、やはり2度感動させて頂けました。是非とも最後までお付き合いくださいませ。 * その7(終) お客さまの「センターピン」に向き合った生き方を考えることで1日の働き方が変わります 2589号(2015/02/16) 人とホスピタリティ研究所所長 前リッツ・カールトン日本支社長 高野登 ボーリングでストライクを取るための絶対条件がひとつだけあります。 それは センターピン を外さないということです。 これは東北のあるホテルの実話です。 真夏のある日、喫茶店に家族連れがやってきて、娘さんご夫婦はアイスコーヒー、お孫さんはアイスクリーム、おじいちゃんは麦茶をオーダーしました。飲み物を待ってる間に、お孫さんがおじいちゃんの異変に気付きました。夏の暑さと疲れでおじいちゃんが失禁したのです。そのことに、周りのお客様はまだ誰も気づいていませんでした。 当時26歳だったウェイトレスは、そのテーブルの様子をよく観察していて、いち早く異変に気が付いたのです。 そして彼女は、麦茶をおじいちゃんの前に置く時に手を滑らせました。麦茶はおじいちゃんの股間に向かって飛び散りました。 それで周りのお客様に聞こえるような声で 「申し訳ありません。何か着替えるものがないか探しますので、一緒に来てもらえませんか」と言って、おじいちゃんとお孫さんを連れたしたのです。 その瞬間に、 彼女が見抜いたセンターピンは何だったのか? 一つは 「絶対にお客様に恥をかかせない」 ということ。 もう一つは 「その恥は自分が引き受ける」 ということでした。 この二つのセンターピンが見えた瞬間、彼女の行動は決まったのだと思います。 この話を聞いた時、ここのチームには間違いなく 良いリーダー がいると思いました。 普段から 自分たちの仕事とは何だろう どうい
あまり マイナスの話はしたくない私ではありますが、これはどうしてもシェアしておきたいなと思う事柄がありました。Voicyリスナーの皆様にお伝えさせてください。 10時30分ラストオーダーのお寿司屋さんに入った時のことです。 時間は10時10分、夜の10時10分。 そのタイミングに、ほんの少しだけビールを飲んでおつまみを頼んで、そして少しだけお寿司食べたいなと思って入りました。 「ラストオーダー10時半ですがよろしいですか?」 「はい、大丈夫です」 カウンター席に座らせていただきました。そしてビールを1本頼んで、おつまみを取って、そしてお寿司を食べて、気持ちよく最後の1日を振り返りながら非常に一人時間を堪能してたタイミング。 そのタイミング、私はカウンター席にいたということもありまして、厨房の中にいらっしゃる板さんが片付けを始めました。ボックス席にはまだまだたくさんお客様がいらっしゃいました。そしてまた次から次へと海外のお客様が入って来られます。その度にお断りをされていました。 そんな中、板さんが片付けるお姿があまりにも衝撃的だったんです。本当にショーケースの中にあるネタを、きっとそのネタは明日のお寿司に使うネタです。そのお寿司のネタをバットの中にバサ!バサ!バサ!と、まるで物を捨てるようにバットの中に入れ、そして音をガチャガチャと鳴らしながら片付けをするその様。 その時私は最後の締めの巻物を食べてました。冷茶お願いしたところ「有料ですがいいですか?」って言われたので「はい、結構です」ということで、有料で冷茶を頼んで、そして最後の締めの巻物を食べてる時、食べ終わった後にその方が 「今度はゆっくり来てくださいね」 とおっしゃいました。 私はその時、食べ終わった後に一言だけ、本来言うべきことではなかったのかもしれませんが、どうしても気になったがゆえに、そこの胸元にあった名札を見ながら 「〇〇さん、最後の片付けがあまりにも乱暴でびっくりしました。〇〇社長、悲しまれます」って言って、そして席を立ち、21年間通っていたお店っていうこともあって、レジには昔馴染みのお姉さんがいらっしゃったがゆえに 「最後の後片付けがあまりにも乱暴すぎて残念でした」 ていうことは、言葉に出させていただきました。 その店ができる前から知っていて、その店ができてからも社員と共に何回も行き、たくさんのエピ