今日は私がここ数年とっても強く感じていること、そして今、多くの大人の人生にとってここから避けて通れないテーマについてお話をしたいと思います。
それは「学び直し」、そして「学びには終わりがない」という、とても大切なお話です。
今、大人が学び直しをしなければならない本当の理由は何かわかりますか?
昨年以降、「リスキリング」「学び直し」という言葉をよく耳にしますね。
ですが、私はそれ以上に深い意味があると実は感じているんです。
学び直しとは、新しい知識を詰め込むものでも、資格を取り直すことでも、スキルを足すことだけを指すわけでもないんです。
学び直しとは、自分の人生のハンドルを再び握り直すこと。
そうです。人生の再スタートがこの学び直しで切れるんです。
気がついたら惰性で走っていた。そんな毎日をこなすようなことが中心になってしまった。
そんな自分を、ぜひ一度立ち止まって見直す機会。
「もう一度私は何を大切に生きたいのか」「私はどこに向かいたいのか」これを自分に問い直す。
これこそが、学び直しの本当の価値です。
30代、40代、50代、60代、70代。大人は知識の賞味期限が問われる時代になってきました。
一昔前までは、20代で覚えたことを60代まで使い続けることができましたね。終身雇用も当たり前、そういう時代が本当に少し前まででした。
年功序列、終身雇用が当たり前の時代から、実力で勝負の時代に今は変わってますよね。
10年前の常識がすでに通用しません。5年前のやり方でさえ古いです。もしかしたら場合によっては、1年前の方法もすでにアップデートが必要。
なぜでしょうか?
それは時代が早いからではないんです。私たちが生きるステージが変わったんです。
30代には30代の、40代には40代の、50代には50代の、そして60代には60代の人生の課題があります。
人間は年齢を重ねるほど、学ぶ意味も、学ぶ価値も、学ぶ必要性もますます高くなります。
学ばないことこそ最大のリスクになる時代だということを、私は今痛感しているんですね。
現在私は63歳です。来年の1月12日は私の誕生日ですから、もう誕生日を迎えるとすぐ64歳になりますが、63年間生きてきて今、私は強く感じていることがあるんです。
それは「変化が早いから学ぶ」のではなく、「学ばないと時代に取り残されてしまう」だからこそ学び続ける。
人工知能、AIだからではないんですよ。デジタルだからでもないんです。
一番の理由は、学ばないと心が縮んでしまうんです。
学ばないと人生が止まってしまいます。
学ばないと未来の視界が閉じてしまいます。
筋肉も使わなければ衰えます。脳も退化していきます。
だからこそ、人として生きる力が弱らないように鍛えていくしかないんですね。
大人になればなるほど、学ばないことは最大のリスクにつながります。
まさに学びとは「心の筋肉」を鍛えること。使わないと確実に衰えます。
運動もそうですよね。学びとは、私は脳の運動だと思います。心のストレッチにもつながります。
未来へのエネルギー源です。
年齢を重ねるほど大切なのは、「何を成し遂げたか」ではなく「今どれだけ伸び続けているか」こっちの方がもっと大事だと思うんですね。
経験が多いほど学びは深まり、理解は早くなり、結びつきが増えます。だから大人ほど学びの伸び幅が大きいんですよ。
これは私自身が子どもの教育に携わり、その後社会人教育の分野に携わり、教育という分野を通して20万人以上の方々とご縁をいただいたからこそ言えること。
それは「学びに終わりがない」ということ。これは人生最大のギフトだと思いませんか。
学びに終わりがない人生は本当に幸せですよ。
まだ成長できる。まだ吸収できる。まだ変われる。まだ進める。
この「まだ」という言葉が人生を明るくし、希望を作り、未来を照らしてくれます。
学びに終わりがないということは、人生の可能性が尽きないということです。こんなに嬉しいことはありません。
昨日、「おとな美サロン」の皆様と大切な命の時間の共有をさせていただきました。
そして「おとな美フォーラム」にていろんな質問に対してお答えする機会があったんですが、AIのことも含めてお話をする機会がありました。
ちょうど先日、広瀬祐子さんからAIのCopilot(コパイロット)の情報をいただき、私も触ってみました。
なかなかいろんなAIの機能がありますから。
私はChatGPTを主に使っているんですが、人によってはGeminiがとってもいいという人もいれば、Copilotがいいという人もいれば、ChatGPTがいいという人もいれば、何か調べるのであればPerplexity(パープレキシティ)がいいとか、Genspark(ジェンスパーク)、NotebookLMとか、いろんなものがありますから、まずは触ってみましょうね。
触ってみないといいも悪いもわからないじゃないですか。
食べる前にまずいと言うな。扉を開けなければその先は見えない。習うより慣れろ。私はそう思います。
熟成した学びこそ人を魅力的にします。
20代の学びは「知識の習得」、いわゆる知識を蓄えるための大事な期間ですよね。
30代の学びは、その学びを実践行動に移す、まさに「行動」。
40代の学びは「視野を広げる」ための大切な機会。
50代の学びは「判断決断の速さ」を促してくれる、そんな時期でもあります。
そして60代の学びは「深さ」です。
表面のものではなく、いかに深めることができるのか。私はまさに今、その深さのタイミングに入っているなと思うんですね。
学びは年齢とともに熟成していくんです。
ワインもそうです。人もそうです。
時間も同じように流れていくようですが、味わいも変われば、本当に熟成の度合いによって、同じワインでも違うじゃないですか。
これ、学びも同じだと思いませんか。
若さでも実績でもなく、学び続けている姿こそが人の魅力になると私は確信しています。
学び直しとは、自分の人生のアップデートです。
学び直しとは、過去の否定ではないです。昔の自分が間違っていたわけでもなく、今の自分が不足しているわけでもなく、何かをやり直す必要があるわけでもなく、まさに未来の自分のために今の自分がステージを少し上げる。その静かな決意が求められるのではないかなと思うんですね。
学びは逃げ道ではなく力です。人生を支える礎になります。
人生には立ち止まる日も、悩む日も、迷う日もあります。
そんな時に私を支えてくれたのは、肩書でもなければ、地位でもなければ、実績でもなければ、学びでした。
学び続けてきたからこそ今があるなと思うんですね。
学ぶことで心が守られてきました。
知ることで視野が広がりました。
理解することで怖さが消えてきました。
学び続けることで、くだらないことに腹が立たなくなりました。
ここから先、日本は大きく変わると思います。
日本だけではなくて、これから時代は大きく音を立てて変わります。
だからこそ、大人が学べば子どもたちが変わります。家庭が変わりますよね。
家庭が変われば、やっぱり会社が、社会が、地域が変わっていきます。そしてやがて世界が変わっていく。
私はずっと塾生に、「塾生が組織を変え、会社を変え、やがて日本を、アジアを、世界を変えていく」ということをお話をしておりましたが、昨日もお話ししましたが、ダイヤモンドクラブで発表してくださった6名の方々のプレゼンテーションを聞いて、もうさらにモチベーションが上がりました。
まあボケボケしてられない。こんなに頑張っている塾生がいるわけだから、もっともっとやれること、できることはやっていきたいと、心からそう思いましたね。
私たちはまだまだ伸びしろがいっぱいあります。
まだまだ変われます。
まだまだ進めます。
人生は60歳からでも70歳からでも、いくらでもアップデートができます。
だからこそ、私と一緒に学びませんか。
TSL塾生の皆様は「1%の勝者になるための実践講座」で、ぜひ学んでください。



