今日は、アップル共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏のたくさんある魅力の中で、最も私が心に深く残ったメッセージ、エピソードをお話しさせていただきます。
ウォズニアック氏は天才エンジニアとして知られていますが、私が彼の一番の魅力は何なのかということをここ最近いろいろと学び始めて感じたのは、純粋な好奇心を最後の最後まで失わなかった大人であるということ。なぜそう言えるのか。肩書や評価、社会的な期待に振り回されることなく、いつまでも「どうして?」「なんで?」を大切にした人です。
普通、私たちは大人になるにつれて好奇心がだんだん薄れていきます。責任、立場、評価、結果、そんな重たいものがいっぱい増えることによって、心の中にあったワクワク感がどんどん薄れていくんですね。
「あれも知りたい、これも知りたい、あれも見たい」。子供の頃、たくさんあった好奇心が年齢とともにどんどんどんどん消えていったり、薄れていったり、なくなっていくような気がします。
ですが、彼は子供の頃のように、作ることそのものを楽しむ心をそのまま大人になっても持ち続けていた。それってやっぱりすごいことだなと思います。
私は「遊ぶように働く姿勢が人の心を惹きつける」というウォズニアック氏のメッセージが大好きです。仕事をこなすものとか、戦うものとかではなく、彼にとっての仕事は遊び心の延長。遊び心の延長ということも大事ですよね。
例えば「遊び」って、夢中になるからこそ時間を忘れます。好きな人とお酒を飲んでいるときに、「え、気がついたらもうこんな時間!」そういうことって本当にあるんですね。だからこそ「楽しむ」ってやっぱり大事だなと思うんです。
仕事をするにおいても、いやいや、やらされ感満載で行ったとしたら、時間が経つのがめちゃくちゃ長く感じますよね。ところが、楽しみながら仕事をする。ワクワク、ウキウキ、ドキドキを持ちながら仕事をするということは、本当に素晴らしいことだなと思うんですね。
やっぱりワクワク感というのが何よりも大事だと思います。努力や根性というのはもちろん大事ですが、何よりも楽しみ、喜び、それが原動力になって仕事を続けることができたら、最も魅力的で素敵な人生を歩めるのではないかなと思いました。
アップルという歴史的な大成功の中に絶対に欠かせないのがウォズニアック氏ですよね。
ところが彼はいつもご自身に問いかけていたそうです。「私はどんな自分でいたいのか。本当に大切にしたいものは何なのか」。
そして彼が選んだのは、もっと上を目指すことでもなく、名声を勝ち取ることでもなく、笑って学び続けるエンジニアでいること。エンジニアでいる、しかも笑って学び続けるエンジニアでいる。この謙虚にして奢らない姿勢がやっぱり素晴らしいなと思います。
どうしても私たちは社会の価値観に引っ張られますよね。「もっと上に行かなきゃならない」とか、「もっと成果を出さなきゃいけない」とか、「もっと勝たなくてはならない」とか。ですが、そうではなくて、「自由に生きる力」「自由に自分のやりたいことをやる」「純粋な好奇心、そして自分らしさを生かす」。
ウォズニアック氏も天才と言われるお一人ですが、能力の高さだけではなく、やっぱり一番いいことっていうのは、好奇心を失わず、自分の心が笑う方向を選び続けたことではないかなと思うんですね。
もう一回言います。子供の頃は「どうしてこれは動くの?」って。「どうしてこうなっているの?」って。「なんで?なんで?」って。私も子供の頃、「なんで?なんで?」ってよく聞いてたそうです。母は、「あんたは『なんでマン』やったで」って。「なんでも、なんで?なんで?なんで?って聞いてくる」。
自分自身の幼少期からのことを思い出しても、引っ込み思案で内弁慶で、なかなか女の子と遊べなかった。近所で遊んでたのはみんな男の子。ターザンごっことか、いろいろやりましたけど、気がついてみると、やっぱり探求心とか好奇心とか、「知りたい」とか、そういう意欲が、私もすごく強かったなと思うんですね。
ですが、だんだん自分自身が、「こうあらねばならない」とか、「こうしなくてはならない」というような、肩にはまった、面白くない人間になっていったような気がします。
もちろん、プロセスにおいて、仕事を一生懸命やるということは大事なことで、結果・成果に執着する責任と責任感は、絶対になくてはならないと思うんですね。仕事で結果・成果も出さない中、疑問を怠って権利ばっかり主張しても、誰も話は聞いてくれないと思うんですが、やることをきっちりやった上で、さらなる好奇心を燃やしていくというのは、やっぱり大事だなと思うんですね。
今、AIも一生懸命勉強していますが、AIは効率を追いかけます。AIは最適解を探します。最適な答えを探すんですね。無駄って基本的に作らないじゃないですか。ですが、人間が輝くというのは、夢中になっている時、ワクワクしている時、楽しさに心が震えている時、こういうことが、やっぱり最も人間らしいなと思うんですね。
好奇心を忘れないこと、大人になっても遊ぶように仕事をする、生きる、好きなことを大事にする、AI時代における人間らしさの革新。これ私は、ウォズニアック氏の魅力を色々と学んで感じる中で、「子供のような好奇心を失わず、自分の笑顔を守るために生きた大人」というのが、とっても素敵だなと思ったんですね。
まさに、スティーブ・ジョブズさんとウォズニアック氏の関係性は、ただの共同創業者という枠を超えた、人生の深い縁で結ばれた、唯一無二のパートナー関係ではなかったのかなと思います。互いの才能が真逆だったことも含めて、だからこそ生まれた素晴らしい関係性。
スティーブ・ジョブズさんは、天才プロデューサー・ビジョナリー、美学・デザイン、人の心を動かす力に突出した人。ウォズニアック氏は、どちらかというと、純粋に技術が好きで、人を喜ばせたいという気持ちで作り続けた人。
ウォズニアック氏は、天才エンジニアであり、発明家ですよね。作ることを心から楽しみ、技術そのものを愛する人。反対のような二人が巡り合ったことによって、アップルという奇跡が生まれたと思います。すごい関係だなと思いますね。本当に素晴らしいなと思います。
スティーブ・ジョブズさんが語った言葉の中で印象的なのが、「ウォズは、私が出会った中で最も優しい天才だ。ウォズがいなければ、アップルは存在しなかった」。この言葉ってやっぱり、すごいなと思いますよね。
ウォズニアック氏は、スティーブ・ジョブズさんが亡くなった後に、こんなことを語っていらっしゃいます。「スティーブは、私の人生を変えた。彼は友人であり、相棒であり、私の一部だった」。そして、何度も涙を流しながら、このようにおっしゃったそうです。「スティーブにもう一度会いたい。彼と話をしたい。彼は私を信じてくれた」。本当にすごい言葉だなと思います。
真逆の才能、互いを補完する関係、深い尊敬、時にぶつかり合うほどの情熱、最後まで続いた友情。何か知れば知るほど、素敵な関係だなと思います。
ウォズニアック氏とジョブズ氏は、世界を変えた天才と天才の奇跡的な出会いです。いや、なんか胸が詰まりそうになりますね。私もそんな出会いがあります。そんな出会いが今も続いています。これってやっぱり感謝だなと思います。
その後に、2004年6月1日、現在の株式会社新規開拓を設立。昨年の12月26日に、私は21年間の会社経営者として、代表取締役社長から会長に就任。そして、新社長として、株式会社新規開拓、代表取締役社長、牧野紀子が就任しました。
本当に、牧野は2006年の4月1日に、私どもの会社に入社してくれましたが、「単身赴任で、うちの会社で仕事をさせてください」という申し出があり、「あなた、旦那様いますよね」という中で、主人は説得しました。「ぜひ一緒に、こんなにやる気のある人材がいるのであれば」ということで、名古屋に支店を作りました。牧野が大阪にいたら、きっと大阪に支店を作っていたでしょう。牧野が北海道にいたら、札幌の支店長として、支店を作っていたと思います。場所ありきではなく、人ありきで、私は支店を作りました。
そこから19年、本当に一生懸命頑張ってくれて、全てのタイトルを取り、現在は代表取締役として、奔走してくれています。部下育成、企業研修、そして、常に営業で結果・成果を出し、なかなか、そんな人材と巡り合えたということは、本当に私も奇跡だなと思います。
入社した時も、いつも言っていました。「牧野が10人いてくれたらな」って。最初から売れる人なんて、まずいないんです。教育会社で月に100万円コンスタントに売ってくれる人材がいたら、ということは、以前の会社は35歳で、社員教育研究所に私はデビューしたゆえに、以前の会社の経営トップも、ずっとそういうことをおっしゃっていましたね。「なかなか売れないんですよ。物を見せるものがない。だから、自分が一番の商品なんですね」。
「アポイントを取って、私の研修を進め、もし効果がなかったら、私、丸坊主になります」「丸坊主ってあなた、女性ですよ」。それだけ自信があります。電話応対も、テレアポも、営業のいろはも、全て私の一冊の本。『初対面で1分間で、相手をその気にさせる技術』。この本だけで、忠実に素直に実践行動に移し、初年度、4月入社であるにもかかわらず、1年で4800万円。初年度から4800万円を売るような、教育会社の営業は、おそらく、全国探しても、もう、なかなかいないと思いますね。教育業界に身を置いている経営トップであれば、その価値はよくわかると思います。
そうやって、19年、私の下で、一生懸命頑張ってくれた牧野紀子がいるからこそ、私は、代表取締役社長から、会長に就任することができました。
信頼関係は、言葉で言えることではないんです。「仕事の美しさ」。やっぱり、やるべきことを、「頼むね」って言ったら、必ずやってくれるっていう、いい加減な仕事感ではなく、確実にやると決めたことをやる。美しい仕事ができるっていうことは、本当にすごいことだなと思います。
このスティーブ・ジョブズさんとウォズニアック氏の関係もそうですが、ソニーの森田さんと井深さんとの関係も、本田宗一郎さんと藤沢武夫さんとの関係も、一人で偉業をなせることなんてないんです。必ず、パートナーの存在があり、そのパートナーなくして、会社の歴史なんてありえない。そんなことを改めて、今日は感じることができました。
牧野紀子がいなかったら、19年の新規開拓の歴史はなかった。22年「トップセールスレディ育成塾」を継続できていることも、株式会社新規開拓が21年、歴史が継承されていることも、これもすべて、偶然ではなく必然であり、奇跡だなと思います。






