忘れられないボタンエビの味…
コロナが騒がれる前、私は顧問弁護士である高井伸夫先生から、実は三つの宿題を出されました。それはどう言う宿題だったかって言うと
「営業に向いてない人はどうすればいいのか?」って言う問いでした。
これをまとめた文章があります。
2020年1月21日に、私がブログに掲載させて頂いたものがその時の答えです。
今回は、是非Voicyリスナーの皆様にも参考になればと思って、お話をさせて頂きます。2020年1月21日ですから、まさか世の中がこのように変化するなどとは、思いもしなかったタイミングです。
その時、私がどのような答えを出したのか?
是非、3年前の私の答え、お聞き下さい。
営業に向いていない人はどうすればいいのか?【これからの営業職を考える「3つの宿題」2020/01/21
この文章を書いてから、あっと言う間に3年と言う歳月が流れました。
この3年で世の中が大きく変わりました。
17年間パソコンも触らず、マイク一本で研修を行っていた私が、コロナ禍においてパソコンを触れるようになり、 YouTube Live、 Facebook Live も一人で出来るようになりました。
自撮りで編集もできるようになったり、3年間で自分は大きく変わったなと思います。
おかげさまで脳も活性化し、自分自身も過去と振り返ってみたとき、5年前よりも明らかに今の方が若いなと思います。
合わせて運動を月に1回することによって「運動とは運を動かす!」この筋肉を鍛えることによる意味と意義も感じております。
今週、高井伸夫先生のお通夜、告別式。ありがたい事に、本当にこんなタイミングってあるんだなと感謝したぐらい、二日間高井先生にお目にかかることができました。
最後の出棺までご一緒することができました。
私は母が亡くなった時も、父が亡くなった時も、告別式には参加は叶いませんでした。
仕事があったからです。
ですが、高井先生のお通夜も告別の参列することができました。そして、お通夜の席で飾ってる写真には気づかなかったんですが、告別式の日にじっくり、掲載されている、陳列されている写真を見ることができました。
その時に私の写真も見つけました。高井先生と一緒に出させて頂いた共著も、しっかり陳列してくださってました。これは高井・岡芹法律事務所の社員の方、スタッフの方々のご配慮だと思います。
告別式を終え、そして一度ホテルに帰り洋服に着替え、その後専務取締役牧野紀子と原ひろみ管理取締役と三人で献杯をしました。
そして献杯をした後、最後にボックス席からカウンター席に移りお寿司を食べました。
最後の最後の最後に、板さんが「何かご注文されますか?」って言う話の中で、
牧野専務から「社長、最後に高井先生と一緒に食べたいものはないですか?」って言う問いがありました。
一番最初に板さんが勧めてくださったのはボタンエビでしたが、ボタンエビは何せ値段が高い。だから、自分のために食べるって言うことは考えもせず、注文はしていなかったんですが、最後の最後の最後に「社長、高井先生と一緒に食べたいお寿司はないですか?」って言う問いかけをしてくれました。
「ボタンエビはどうですか?」って言ってくださったので、ボタンエビを頼みました。そして、そのボタンエビを口にした瞬間に涙が止まりませんでした。
これまでずっとこらえていた涙がずっとこみ上げてきて、最後まで涙が止まりませんでした。ホテルに戻ってからも、やはりそのボタンエビの味と、高井先生がいつも目を閉じながら食べて、ポロポロこぼして「先生、目を閉じるからこぼすんですよ!!」って言って、娘のような私はいつも、先生がこぼしたものを拭いて、ある意味説教じみたことを言ってたことも思い出しました。
食べることが大好きで、ですが食べてはならないって言われて、お医者様から止められ、自分の好きなものを食べられなくなったり、最後は足を怪我してしまい歩行が困難になり、最終的には施設で過ごすこととなり、病院で最後を過ごされましたが、最後の最後の最後まで、85歳まで仕事を全うされたそのプロ根性とプロ意識に、私は男性のかっこよさを感じました。
告別式で弔辞を読まれた岡芹先生のお話の中でも、とても素敵なメッセージがありました。昭和48年に弁護士事務所を開業し、その後に岡芹先生が高井先生から教わったことは数知れず。
笑った時は目が細くなる。ですが本当に厳しいときはその細い目がパッと開き、ものすごく厳しい指摘を受けたこと。
そして「準備は準備不足と準備過剰しかない!」
「弁護士として当然戦いの場に挑むにあたって、想定質問をどれだけ用意するか。」
「二矢、三矢、四矢と、事前準備を整えることの重要性を教わった...」って言うことをお話し下さいましたが、私も毎回毎回よく怒られてました。
「手を抜くな!」と、そして「人の話をちゃんと聞きなさい。最後まで聞きなさい。話を遮るん!自分を主張するな!」と「生意気を言うな!」って言うようなこともよく言われてました。
ストレートな言い方によってカチンとくることもありましたが、本当に沢山の学び、気付きを下さいました。
今週で高井先生を偲ぶメッセージは最後とさせて頂きますが、最後に Voicy リスナーの皆様に高井先生のことを語れたこと、私は幸せに思います。
Voicyリスナーの皆様、本当にお付き合い下さいましてありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
最後のボタンエビの味は一生忘れません。