毎週木曜日は、読み物の日としまして、書籍や雑誌、新聞などから見つけた、学び多きエピソードを朗読の形でご紹介させていただきます。
リスナーの皆様にとっても、心に響く物語が見つかれば幸いです。
それではお聞きくださいませ。
今週火曜日に、私宛に1通のはがきが届いておりました。
「あれ?誰からだろう?このお名前は聞いたことないな」と思いながら、お葉書を拝見させていただきました。
裏面に、私宛てのメッセージが届いてました。
そのメッセージを、今から読ませていただきます。
ご縁に感謝。
本日、JR名古屋駅のグリーン車の席を変えていただきました。
その感謝をどうしても伝えたく、またスマートな立ち居振る舞いに感動したため、失礼ながら手紙を差し上げました。
誠にありがとうございました。
他社新入社員の際、研修を受講しました。
もし人違いでしたら申し訳ありません。
自分のありたい姿を改めて考えさせられました。
新幹線グリーン車で席を変わったことは、しっかり覚えております。
外国人の方2名と日本の方がお乗りになられて、そして席がそれぞれバラバラだったため、「もし可能であればこちらをお使いください」って言って、私は少し前に行き、空いてる席に座りました。
その際、海外の方も丁寧に頭を下げてくださいまして、私は品川駅で降りる際、日本の女性に黙礼をしました。
まさか、その方から丁寧なお手紙が届くとは思いもしませんでした。
名刺交換をしたわけでもなく、言葉を交わしたわけでもなく、木礼をしただけの、目配せだけの関係性、にもかかわらず、私の本社に手紙が届きました。
もう感動しました。
いや、もうびっくりしました。
もう何よりも「他社新入社員の際、研修を受講しました。もし人違いでしたら申し訳ありません」このフレーズ、なんですね。
きっと私を調べてくださり、現在名古屋に本社があるっていうこともしっかり調べた上で、丁寧なお手紙をくださった方。
本当に素敵な方だなということを改めて思いました。
人と人とのご縁は不思議ですね。
本当にびっくりしました。
銀座の消印なんですが、きっと私とお会いした後にすぐにお手紙を書いてくださったのかもしれません。
「13」という文字がうっすら見えておりますので、もしかしたら13日…お会いできたのは12日だったと思うんですね。
11月12日火曜日、京都から品川に向かうその新幹線。新幹線の中で、ほんのちょっと触れ合っただけの関係性にもかかわらず、ご丁寧なお手紙を頂戴しました。
なんか、過去に新入社員研修を担当させていただいた受講生であることを知り、本当に嬉しく思いました。
今日の朗読は何をお話ししようかと思いましたが、このご丁寧なお手紙をVoicyリスナーの皆様に紹介させてください。
人と人とのご縁は本当に不思議です。
ありがたいなと思いました。
心より感謝申し上げます。
「袖振り合うも多少の縁」
仏教の言葉だったと思うんですが、仏教のことわざですよね。
日常の些細な出会いや偶然の出会いが、もしかしたら前世からの因縁によるものであると捉える際に使われる言葉。
やっぱり不思議ですよね。
いや、本当に不思議だなと思います。
実は初めて会ったわけではなく、新入社員研修の際にご縁をいただけてたわけで、その偶然の再会が、思わず新幹線の中でほんのちょっとのふれあい…そこを思い出してくださったこともありがたいなと思います。
私のことを思い出してくださったこと、本当に嬉しいなと思いました。
お名前渡したわけでもなく、会話をしたわけでもないんですよ。
運命的な出来事ってやっぱりあるんですね。
本当にありがたいなと思いました。
もう本当に何か嬉しかったんですね。
Voicyリスナーの皆様に共有させてください。