ペンネーム:ミュー子さん(40代 女性)
朝倉先生 中学の娘の事でご相談させて下さい。
不登校の娘の事と、親として担任の先生との接し方について悩んでいます。
私の次女(中学2年生) は夏休み前からちょこちょこ学校を休んでいました。
理由は周りの子の目が気になる。
自分はどう見られているか!?
・前髪が思い通りにならなくて気に入らない
・仲の良い子が休んでしまい、移動教室の時に1人で移動するなんて可哀想と思われるから嫌
行きたくないから休む。
学校では だいたい下を向いて歩き、
指名された時は蚊の鳴くような声で何を話しているのか全く聞こえない状況。
そして「ぜんぜん聞こえな~い」と男の子に言われ、家に帰って「ムカつく~」と怒ったりしていました。
家では学校とは逆で
兄姉と大声で喧嘩もしたり
大好きな歌を歌ったり、よく話をします。
なので兄姉達からは「猫かぶり~!学校でも 家みたいに大きい声で話せばイイのに!!」と言われていますが
「嫌だ~。恥ずかしいし~」と
究極の人見知りの恥ずかしがり屋です。
そして、夏休みをきっかけに一度も登校出来ず 不登校の状態になってしまいました。
友達からのイジメなどは、全くありません。
逆にプリントを、届けてくれたりと有難い存在です。
ただ、担任(30代男性)との相性が合わない事も大きな悩みになっています。
成績も下から数えた方が早い娘は「担任の先生は頭の良い子には、よく声をかけるけど私には軽くどうでもイイような声のかけ方だよ。多分バカだからだはず」と何か違う接し方は、感じている様子でした。
また、授業中にペアで問題を考える時、勿論 積極的に話し合い出来てない娘………。
それを知ってか知らずか 娘は指名されてしまった⇒起立⇒答えられない⇒全員の視線が気になる⇒先生からの助け舟は出ない⇒もう居場所が無くて恥ずかしい⇒泣いて保健室へ
と言う出来事がありました。
その時の担任の先生からの電話での説明は
「昨日、夜遅くまで長電話してたみたいですね!それで頭が痛くなったみたいですよ」との説明でした。
娘は携帯は、持っていませんので
どう言うことなんだろう?と思っていたら後日
娘から実は こんな事があってと、聞きました。
事実じゃない事を説明してるな?と、少し不信感を覚えました。
また、不登校になった時、熱血すぎて突然家庭訪問してプリントを届けに来た事も 娘には逆効果でした。
娘の唯一の救いは夢があり「人を感動させられる歌手になる」という事です。
自分でオーディションをオンラインで受けたり、実際に2次審査で人前で歌ったり、週一のボイストレーニングに行きたい!と言ったので 今は 通っています。
完璧な引きこもりでは無く、やりたい事には熱く挑戦はしています。
私の時代は「学校を休む」なんて発想は無いですし、そんな勇気もありませんでした。
なので「行かない!休む」の選択をした娘は度胸があるなぁと少し感心もしたりしている自分もいます。
現在は学年主任の先生とカウンセラーの先生とのやり取りで今後どうすれば………の話し合いを何度か重ねています。とても信用出来る先生です。
しかし
担任抜きでの、やり取りは あまり良く無いとの事で本日、久しぶりに担任も交えて 課題プリントの、受け渡し方法や登校に向けてなど話し合いしました。
学校も行っていないので課題を貰ってもプリントに全く手をつけないと思う事、今までもすぐに捨てていた事、今の娘の学力では理解出来ず解く事は無理だと思う。とお伝えしました。
すると担任の先生も「確かにM子さんには無理ですね!」との発言がありました。
親の私が一番知っています。学力の低さを。
それを担任の先生まてもハッキリ「無理ですね!」と言われたら悲しいです。やはりそういう目で見ているんだなぁと感じました。
せめて「解く事は厳しいかも」とか「何か出来そうな課題から」とか言ってくれたら安心できますが「無理ですね」は本当に切なかったですね。その後にすぐに主任先生に、メールは入れました。
とは言え
このままずっと家で良いのか? いつまで?
今、家でできる最善は何か!?
担任には、二度と会いたくないと拒否的で学校へは足が全く向かない様子です。
親の私も担任の先生と会う勇気、いや。会いたくない心になってしまっています。
何からクリアーしていけば良いか
先が見えずにいます。
朝倉先生、どう言った事でも真摯に受け止めます。
お力添えを宜しくお願い致します。
はい!ペンネーム ミュー子さん、メッセージを読ませて頂きました。
ここからは、私がこの文章を読ませて頂いて感じた、正直なことをお伝えしてもよろしいですか。
まさに中学2年生、14歳、最も思春期で異性を気にし始める頃です。
今回、ニシドアキコ先生が私とVoicyでの対談の際、Voicy FESの対談の際に、池田晶子先生の「14歳からの哲学」と言う本をご紹介くださいました。
この「14歳からの哲学」って言うことで私も読ませて頂きましたが、「14歳からの哲学」「14歳の君へ」2冊同時に今拝読してるんですが、この14歳って言うのがキーワードな気がしてならないんですね。
合わせて実際に、兄姉、お兄ちゃんお姉ちゃん達の前では、自分自身を素直に合わすことが出来る。実際に声が出るにも関わらず、学校に行くと蚊の鳴くような声を出して、これも思春期にあるよくある事柄だと思うんですね。
ここからは、ミュー子さんに
「客観的な感覚で、この相談を自分が受けたとしたらどう思いますか?」って言うような視点で、物事を見てもらいたいなと思うんです。
不登校になった瞬間に、熱血先生はすぐに駆けつけてくれたわけですよね。
それが良い悪いとか、器用・不器用はここはちょっと横に置いといて「不登校になったことを心配して熱血過ぎて」とあるんですが、ある意味、生徒思い、生徒を心配し突然家庭訪問をする。見え方を変えれば、ものすごく情のある先生だと思うんです。
どうでもよかったら、ある日突然家庭訪問なんかしないと思うんですね。
私も熱血過ぎて、学校からいろんなこと言われました。
熱過ぎとか、やり過ぎとか、ですが、子供達と接するうちに、親は後で何とでも説得は出来ます。
大事なことは、娘さんと先生との関係ではないかなと思うんですね。
ちょっと言い方悪いですが、自分が嫌いな人を相手が自分のことを好きにはならないと思うんです。
ワンちゃんもある意味「ウー!」と吠えているワンちゃんを、可愛いと思わないですよね。
赤ちゃんもおいでって言った時に、すぐににっこり笑って手を出して抱っこさせてくれる赤ちゃんと、プイッしてね泣き出したりとか、怪訝な顔をすると、そこにはきっと鏡の法則と同じで、愛情・愛着はなくなると思うんです。
先生と生徒の関係も、先生が先か?生徒が先か?
これはもちろんどっちにも問題はあると思うんですが、私たちは先生の人柄・人間性を変えることは出来ないと思うんです。
そんな中、お嬢さんは思春期の14歳であること。合わせて、兄弟の中での3番目末っ子は、天性の愛されキャラを持ってます。ですから、自分のことを無条件受け止めてくれる前では、全て自分をさらけ出します。
ウケを狙うこと、おかしいことをしたり、一人で歌を歌い始めたり、踊ったり、ある意味どうすれば周りが喜んでくれるのかって言うことを、天性・天然の魅力で表現出来たりします。
ですが、学校はそうはいきません。
誰も無条件に自分のことを可愛い可愛いと見てはくれませんよね。そんな中で周りの目が気になる。
「周囲は自分のことをどのように見てるのか?」って言うことを気になって当たり前だと思うんです。
ここは、これはちょっと言い方は厳しいかもわかりませんが、私は教育で最も重要なのは「家庭教育」だと思ってます。
今は学校でも家庭でも厳しい躾をしません。もちろん家庭教育、学校教育が重要だと言うことで、躾をしっかりしてくださるご家庭や、先生もいることは事実ですが、極めて少ないです。
ハラスメントが恐くって、親からのある意味、指摘に対する、親からの誹謗中傷が恐くって、ある意味良い先生と言われる先生が、どうしても接し方を迷って病んでしまうような時代です。社会人になって初めて先輩や上司から叱られ、簡単に心が折れるようになってくる。
そんな時代であるがゆえに、だからこそ、お子さんの教育、一番愛してるのは他でもないミュー子さんです。
そのミュー子さんがお子さんをどうしたいのか?
そして中学2年生のお嬢さんは、これから自分自身がどのような人生を歩みたいのか?
そこを是非ともお話をする機会を設けてもらいたいなと思います。
人前で歌を歌ったり、また夢が周りの人に喜びを与えられるような、そんな存在になりたい。自分でオーディションをオンラインで受けたり、人を感動される歌手になるって言う事は、ある意味目の前の先生に応援してもらえるような自分を作らない限り、一人のファンがコアファンが、目の前にいる人を大事にしない限り、人を感動させられるような歌手になれるって言う事は難しいと思いまます。
そこも含め、自分が歩み寄る心。
もちろん14歳と言う若さで全てを許し、全てを受け止めなさいって言ってることではないんです。
自分がななしえたい夢
娘さんの唯一の夢は、人を感動させる歌手になる!
人を感動させる歌手って、具体的にはどんな人?
その人は今何をしている?
例えば1日どれくらいの練習をしている?
そしてその人が歌を歌った時、周りはどんな表情をしている?
その人は愛されている?
愛される人はどんな人?
〇〇さんが考える〇〇さんが考える人から好かれる人
人から応援される人
人からもっとも愛される人は何をしている?
って言う事で、是非ともしっかりお話をして頂きたいなと思います。
担任の先生の問題点とお嬢さんの問題点は別物です。
是非この機会だからこそ、大切なお嬢さんとの時間をしっかりとっていただいて、
自分がお嬢さんの今の姿を、全くの別の家庭のお母さんだったらどう見るか?
全く別の角度から、今の娘さんの状態を見たらどのように評価するか?
って言うことを思いの強さ、愛情はもちろんのこと、ちょっとだけそれを横に置いていただいて、客観視する、俯瞰的に見るって言うことも、この機会に覚えていただければありがたいなと思います。
私のこのメッセージが、もしかしたらミュー子さんにとって無礼で非礼なメッセージになるかも分かりませんが、一番大事なのは家庭教育です。
躾は全て本来家庭で行うことです。
そして、3人兄弟の末っ子って言うのは、天性の甘えキャラ、天性の可愛がられキャラ、愛されキャラを持っているって言う点での、依存心も強いと言うことも含め、是非とも心理学も学んでいかれると、いろんなものが見えてくるんではないかなと思います。
末子の特徴、末っ子の典型的な特徴は、見ていただいてもいいんではないかなと思います。
是非この機会に、池田先生の
「14歳からの哲学 考えるための教科書
「14歳の君へ」どう考えどう生きるか
て言う本もおすすめしたいと思います。
お嬢さんと一緒に読みながら進めていくのも、読み合わせをしながら進めていくのもいいかもしれません。
何か一つでも参考になればありがたいです。
ペンネーム:ひろきさん(40代 男性)
東工大が女子枠を導入したことが話題となっています。
女性学生比率が低いことに対して、強制的に比率を上げようという意図のようです。
今回の東工大は公言して女子枠を設置していますが、実際には表に出されないまま、このように性別あるいはその他の属性で優遇措置をとるケースは珍しくないと思います。
例えば女性活躍推進の一環として、あえて女性管理職を登用する企業もあるでしょう。
朝倉先生は、女性活躍推進を掲げているお立場ですが、このような取り組みについては、どのようにお考えなのでしょうか。分かりやすく、あえて嫌な言い方をすると「女性に下駄をはかせる」ような制度のことです。
私個人としては、鶏が先かタマゴが先かではないですが、女性の数が増えることでその業界の常識のようなものが変わり変化が起こる可能性が高いので、良いのではなかろうかという意見です。
私個人の意見をと言うことで、お話をさせて頂いてもよろしいでしょうか。
私は女性活躍推進と言うことは、もう20年以上前から自分自身の中ではずっと語ってきました。
女性の応援団長になりたい!
働く女性を支援したい!
どんなことがあっても経済的にも、精神的にも、豊かになれるように、女性たちをバックアップしたい!
そんな中、今は女性活躍推進と言う言葉が一般的になってますが、20年前、私が女性限定の営業塾「トップセールスレディ育成塾」を開校したいと思った時には、そんな言葉すらありませんでした。
そんな中で、
女性たちの社会的な地位を上げていく
女性だからではなく、女性なのにではなく、
女性だからこそ!
お仕事人だからこそ!
プロの仕事人として、如何にに結果成果を出し続けていくか!
て言うことがとても大事だと思うんですね。
例えば、今回の東工大さんの女子枠の導入に関しては、導入したことがそれが決めことであれば、それそのものに大きな問題はないと思うんです。
ですが、そこを設置してその後の運用をどのようにやるのかって言うことなんですね。
女性活躍推進を掲げ、女性管理職枠を登用する企業もありますが、実際にうまくいってないのはなぜでしょうか。