ペンネーム、匿名希望20代女性からです。
周囲に自分と同じだけ頑張りを求めてしまう癖を手放したいです。
結婚してから早数年。とある事情から、一昨年あたり、夫が失業してしまったことから、私が1人でがむしゃらに働き、家計を支えて来ました。
夫は専業主夫ということで家事全般をしてくれていますが、正直、子どもも居ないので暇なのか、日中は常に寝ています。朝は12時過ぎに起きてきます。
私は会社員と副業でセミナー講師もしているので、平日の夜も土日も働くか、自己研鑽のために学びを受けています。
土日に昼まで寝ている夫を見ると、最近は「私はこんなに頑張っているのに」という気持ちが沸々と湧いてきて、腹が立ちます。
夫の身体は至って健康なので、正直言うと働いて欲しいですし、そのことも伝えました。が、夫は私の収入や時給と比較すると、「今更時給1000円で働くの馬鹿らしい」と言い、働きません。
大好きな夫なのに、何だか最近は寝ている姿を見る度にイライラしてしまいます。
私も楽に稼いでいるわけではなく、これまで1000万円以上の自己投資とそれだけの時間をかけたからこそ、今の収入があります。
夫もその点はわかってくれているのですが…。
そして職場でも後輩社員に対して、「なんでこんなことも出来ないんだ」っていつも思ってしまいます。もちろん、口に出すことはありません。ただ、私の半分以下の業務量で、根を上げてしまう社員ばかりで、理解に苦しみます。寄り添ってあげて、とは思うのですが、正直、「自分でやれや!」と思ってしまうのも事実。
夫の件にしろ、職場の件にしろ、私は人に求めすぎというのはわかっており、今までは我慢してきました。ただ、最近はもう耐えられないと思うことが多くなってきました。
嫌味に聞こえるかもしれませんが、私は能力が人より高いことは自覚しています。だからそれを人に同じだけ求めるのは酷だともわかっています。それでも、心が追いつかないとかがあります。
朝倉先生はトップランカーで走ってきていて、部下や周囲がついて来れない時、どう対応しておりますか?
はい、ペンネーム、匿名希望20代女性からのメッセージを読ませていただきました。貴重な質問がありがとうございます。この後、チャプターを分けてお話をさせていただきますね。どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
ペンネーム、匿名希望20代女性のこのメッセージを読ませていただいて、感じた本心を正直に話させてください。
まず、本当によく頑張ってますね。20代でこれだけ一生懸命頑張っている、ペンネーム、匿名希望20代女性は、これからさらにすごいことになりますよ。
もう頭なでなででしてあげたいし、もう、そばに私がもし上司だったら、もう目いっぱい抱きしめてあげたいな。自分がね、この女性の母であったとしても、姉であったとしても「本当によく頑張ってるね!」って言っても全力で抱きしめます。
もう、よく頑張ってますよ。
結婚して仕事をしながら、旦那様をある意味嫌いになれないわけですよね。ですが、土日に昼まで寝てる旦那様を見たり、朝は12時過ぎに起きてきたり、ご自身は会社員で副業してセミナーコースもしてる中、平日の夜も土日も働いて、自己研鑽のために学び続けてるからゆえに、報酬だって上がってくる。もうその学ぶ意欲と根性とやる気はもうすごいなと思います。できれば本当に一緒に仕事したいなと思うような方ですね。本当にすごいなと思います。
だからこそ、ものすごく気持ちがわかるんです。
ここからは私事としてお話をさせてくださいね。私も結婚生活9年でピリオドを打ったのはバブルの全盛期。元旦那様が事業を始め、その事業がうまくいかなくなって、最終的には旦那様に代わって800万円の借金を私が肩代わりをし、その時一生懸命貯めてたものをいざって言った時に、これを使ってなんとかしてもらいたいなっていう、ある意味おごりでもなく妻の思いです。それを行ったところ、最終的には働かなくなってしまって、お姑さんからお金を借りて等々があったがゆえに、やっぱり4年間悩んで、最終的には子供を連れて家を出ました。
もし20代の私、30代前半の私にさらに、包容力があったら、ひょっとしたら旦那様に対してのイライラだとか、なんで働かないんだとか、落ち込んでる暇がないだろうとか、子供のために働いてほしいとか、いろんな感情が、もし私がもっと人間ができていたら、もっと私がある意味包容力があって愛が溢れるばかり、そして経済的にもゆとりがあったとしたら、きっと離婚はしてなかったと思います。
ですが、一生懸命自分がやってるにも関わらず、全く相手はそこに対して気づいてくれない、分かってくれないというこの「くれない」っていう感覚が最終的には不満が蓄積してしまって最終的には爆発してしまったんですね。
結果的に32歳で2人の子供を連れて家を飛び出しました。
その結果、本当に自由は手に入れましたが、寂しい思い、いっぱいしました。家庭があったものがなくなり、2人の子供とも離れ、一人になって本当に寂しいなと。この寂しさを紛らわすためにお酒に溺れ、最終的にもう飲んでヘベレケに酔っ払わないと寝れないような状況に陥り、いろんなことを経験しました。
まあそんな中で、今、私が20代のペンネーム 匿名希望さんに何を伝えることができるかって考えたところ、相手は変わらないと思います。
ある意味、何を伝えたとしても本人がその気にならない限り、基本的には変わりません。もっと言うならば、やっぱり自分が何もしなくても、まあおそらく旦那様は専業主夫として家事全般を行いながら、働いてる奥様をサポートしているっていう意味で、これは立場が変わったら専業主婦の奥様が旦那様が外で一生懸命働いて、そのプロセスの中で主婦として家事育児をしているのと逆パターンですよね。
その時に「誰のおかげで飯を食ってるんだ!」とかっていうよりは、やっぱりこうやって自分が働けるのは、陰で守ってくれている奥様のおかげ。そう思えたら腹は立たないんですが、ここまで行くには本当にやっぱり修行が求められるんではないかなと思うんですね。
私はよく、男の人の中で、これちょっと言い方悪いんですが、めちゃくちゃ解消のある人は、ある意味、専業主婦で奥様が昼まで寝てたとしても、仮に土日もほとんどコロコロしてたとしても
「誰のおかげで飯食ってるんだ!」
「誰が飯を食わせてやってると思ってるんだ!」
みたいなマウントを取ろうとはしないですよね。これはできてる男の人ですが、中途半端な男の人は、結構そこで文句を言ったりっていう姿はよーく聞きましたし、見てまいりました。
だから、どう捉えるかなんです。ご自身が本当に彼を愛し、旦那さんも思い、そして彼に代わってもらいたいって言っても彼は変わらないと思います。
仕事ができて、そして結果成果にこだわって、責任がある仕事を最後までやり遂げようとする、ペンネーム、匿名希望20代女性だからこそ、職場においても結果成果を出されてると思うんですね。
だからこそ、職場でもタラタラ仕事をしていたり「それくらい自分でやれや!」と「そんなこと聞いてくるなや!」とか、そんなこといっぱいあると思うんですよ。
私も30代で営業の世界に身を置いた時の職場の先輩たちを見てて
「こんな仕事感だからこそ売れないんだ!」とか
「違うやろ!」とか
「もうちょっと仕事ちゃんとやり〜や!」とか
「給料分稼ごうや!とか
いろんなこと思いましたよ。
ですが、自分が経営者になって社員を採用して、最初から売れた人なんて牧野以外はなかったですよ。
その中で、社員一人採用したら自分の研修を増やし、また社員一人採用したら自分の研修が増え、年間300回、月に40回とか研修やりました。ですが、その時に、誰があなたたちの給料払ってると思うのって、そういう感覚でいたとしたら20年以上の経営者人生はありませんでした。
だから私は社長になれてよかったなと思います。もし経営者じゃなかったとしたら、まさに仕事せいやと、自分の給料分稼ぎやと、そういう風な形である意味、先輩たちに対して言葉には出さないですけど、心で責めてる自分がいたり、ある意味結婚生活の時に、旦那様を責めたりしていた自分がいたと思います。
社長にならせてもらったおかげで、全て我慢、辛抱、無理、忍耐を経験し、ある意味人が一人前になるまでは子育てと同じで、
いきなり0歳児が10歳にはならない!
いきなり3歳児が二十歳にはならない!
必ず成長プロセスがあって、それをとことん見守る。そしてある意味耐える。成長するには時間がかかる。
だからと言って諦めるのではなく、あの手この手、ビリギャルの坪田先生ではないですが
「何回言ったらわかるの!」
「何回言ったらわかるんだ!」
「はい、532回です!」
最低532回。
それくらい言って言って言って言って、言い続けて、そして根気よく指導育成しない限り、なかなか相手は変わらないですよ。
もう、私も部下には1000回以上言ってることもあります。それでも癖は直りません。ですが手を離すわけにはいかない。これが結婚生活は、私は手を離しました。だからこそ孤独も味わいました。今はどんなことがあっても自分からは手は離さない。これは私が誓っていることです。
もしかしたら、ペンネーム、匿名希望20代女性は経営者向きかもしれません。
営者になって部下を採用し、もっと言い方悪いですが、生産性のない社員にも固定給を保証することこそが経営者だと。
これは私が人生の大先輩から教えてもらった言葉です。
「結果成果を出さなかったとしても、社会保険、厚生年金、雇用保険には入らなくてはならない。待ったなし。それでもそれでも給料保証するのが経営者だと。フルコミッションで給料を払えばいい、これは経営者じゃない!」
朝倉は、個人事業主で行きたいのか、経営者になりたいのか?」
「私は経営者になりたい!」
「であれば、我慢、辛抱、無理、忍耐を経験しない限り無理!」
コツコツと積み上げていく、信用信頼を壊すのは一瞬!
人の成長は簡単にはいかない。それを経験させていただいたのは、私が経営者になれたからです。だから、このペンネーム、匿名希望20代女性のメッセージを読ませていただいて、自分とあまりにもダブりすぎてしまって、ものすごく気持ちがわかるんですよ。
自分の半分以下の業務量で音を上げてしまったり、ある意味不平不満を言ったり、剥れたり、すねたり...
「自分でやれ!」やと
「それくらいやれるやろ!」
「なんで同じ失敗何回も繰り返すねん!」
「もうええ加減にせいや!」
と思った感情は山ほどありました。
だからこそ、職場の問題、旦那様の問題
やっぱり相手に求めすぎるんではなく、自分自身が一生懸命やってるがゆえに、より一層相手のマイナス点とか、相手の欠点が目につくんですね。
これは一つ、ゆとりがないからだと言えるかもしれません。
そばにいたら抱きしめてあげたい。
是非とも会いに来てください!
いっぱい話しましょう。