トップセールスレディ育成塾を開校したのが、2003年9月27日。
1期生は14名の塾生と共にスタートをしました。
第1期、第2期、第3期、毎回毎回卒業する塾生たちに、私はコメントを送っております。
リアル版TSL148期まで、そしてオンライン版TSLが2020年6月20日から0期がスタートし、先日5期が終了しました。
2022年3月26日からオンライン版TSL第6期がスタートします。
塾生とのご縁、塾生との巡り合い、そして塾生たちの未来。
これから先も真剣にサポートしていきたいなと思っております。
毎回卒業式の日に、私は塾生にメッセージを送っております。
今回ゆふ これたかさんから、第3期生に送ったメッセージ、2004年 今から18年前ですね。18年前に送ったメッセージを、今日は私の声で読ませていただきます。
Voicyリスナー皆様、ぜひとも最後までお付き合いくださいませ。
よろしくお願いします。
第3期卒業生宛て朝倉千恵子メッセージ
こんにちは。朝倉です。
皆様のご活躍は、本当に目を見張るものがあります。
本当に素晴らしい塾生と会えた事を、私は心から感謝します。
早いもので3期生の皆様は、明日がいよいよ卒業式です。
毎回卒業式が近ずくと、胸がドキドキします。
スタート時の一人一人の表情が鮮明に浮かびます。
一緒に学んだ時間は、20時間…。
一日にも満たない短い時間なのに、
何故こんなに情が出るのでしょう。
皆さんとの出会い、共に過ごしてきた時間もそのきっかけの一つでしたが、
最近「出会い」についての考えが、少し変わりました。
私は今まで、「出会いには偶然はない」と、ずっと言い切っていました。
しかし、ひょっとしたら出会いは単なる偶然かもしれない。
その偶然を自分の手で、必然にするのか、
或いは出会った後に「あれは偶然ではなかった」と気付くような出会いが、
本当に価値ある出会いなのだ…
そんな風に感じるようになりました。
私は研修や講演を通して、年間3,000人以上の方々とお会いします。
しかし、そのほとんどが、一度限りの出会いです。
その中でも、まれにその後に何度も会う人が出てきます。
ある意味、この出会いは自分自身が偶然を必然にかえているのです。
出会いは求める心が引き寄せる…。
そして、偶然と思われたその出会いが運命の出会いになるのが、
必然の出会いなのです。
今回塾生の様々なチャレンジを見て、そして感動的な話を聞いて、
どうしても皆様にお伝えしたいなと思う事がありました。
明確な夢とビジョンをもって走ること、
その夢やビジョンがあるからこそ、今の私がどれだけ支えられているか…。
私は在日韓国人です。
子供の頃の夢は、客室乗務員(スチュワーデス)でしたが、
国籍の問題で「あなたは無理だ」と言われました。
日本で生まれ育った、在日3世…
日本の人と同じように生まれ育ったにもかかわらず、夢も持てないのか…
とても悲しくて悔しかった思いを今も忘れません。
しかし、それが私のバネ、原動力になりました。
平成10年…
札幌での営業応援から東京に戻る飛行機の中で
JALのスュチュワーデス研修(3泊4日のプチセミナー)があることを知りました。
中には、同じ研修を3回も4回も受ける人もいました。
私は、一生懸命研修に挑みました。
ロールプレイは機内でのお茶だしと、ウオーキング…
くい入るようにトレーナーを見ました。
立ち居振る舞い、言葉使い、気配り、目配り、心配り…
研修最終日に感想を求められました。
「この4日間、朝倉さんは、もっとも熱心に参加してくれました。
我々トレーナーから見てもビックリするほどの集中力でした。
こちらが緊張するくらい、一生懸命でした。是非今回の研修の感想をお話し下さい」と・・・
「私がこのセミナーに来た本当の理由を話します…」と言ったら
会場の方が是非話して下さいと言ってくれました。
私はこの研修にきた本当の理由を、正直に話しました。
「私は在日韓国人です。
子供の頃の夢はスチュワーデス(客室乗務員)になることでした。
しかし、子供の頃
…大きくなったら何になりたいの??
と、先生に聞かれ、
『スチュワーデス!!!』と言ったら
先生に
あなたはなれないのよ…って言われました。
(どうして???)
あなたの国籍は韓国だから…
(え?? 何故???…)
日本の地で、日本の人と同じように生まれ育ったのに…
私は夢を持つことも出来ない…
今回、札幌の出張の帰りにこの研修があることを、みつけました。
一度でいいからスチュワーデスの人が着ている、制服が着たい…
ただそれだけでした。
夢を失った私の小さな小さな願いが、
あの憧れのスチュワーデスの制服を着ること…」
会場にいたみんなが泣き出してしまいました。
その時、一人のトレナー客室乗務員の方がこう言いました。
「私の後輩にもいました。
昔はなれなくて夢を諦めた人がいっぱいいたって…
彼女は、念願のスチュワーデスになれて、誰よりも喜んでいました」・・・
私の本音の話を聞き、
会場で一緒に泣いてくれたみなさまの涙を、私は一生忘れません。
私の子供の頃とは違って、
今は客室常務員にも、弁護士にもなれる権利が生まれましたが、
私の子供の頃は、夢も持てなかった。
夢を持てなかった私が、
今明確な夢とビジョンを持って走っている。
挫折の数、失敗の数だけ人は大きくなれる…
私はお陰様で人の傷みがわかりました。
結婚、出産、離婚しかし後悔はしていません。
色々あったからこそ 今があります。
これは先に書いた「出会い」と一緒。自分の意志で、
ものの見方や考え方を変えることで、すべての出来事を
「必然」としてとらえられるようになったのです。
今の自分があるのは、あの時の私があったからこそだ と感じるのです。
これから、絶対にもっともっとよくなります。
私は皆様との必然の出会いを永遠の出会いにしたいと、心底思っています。
それぞれの塾生の新たなるチャレンジに大きな刺激を受けています。
私の財産は皆様です。
そして私は塾生の皆様を誇りに思っています。
先輩塾生の皆様
また新たな卒業生がそれぞれの夢の実現の為に頑張っていきます。
どうか見守ってあげて下さい。
そして、この度卒業を迎える皆様
卒業式は、新たなる旅立ちの場です。
一生懸命頑張った自分を、是非褒めてあげてください。
明日お目にかかれますことを楽しみにしています。
朝倉千恵子
このTSLを開講し、3200人の塾生たちとの大切なご縁をいただきました。
塾生一人一人の輝く人生のあり方、そして本当に懸命に頑張っていく姿を、もう何千人も見てきました。
その中で塾生が組織を変え、会社を変え、やがって日本をアジアを世界を変えていく。これは第1期がスタートした時から同じことを言っています。塾生たちの未来が、また塾生を通して巡り合った周囲の方々がどんどん良くなっていくこと、これは今も昔も変わらない思いです。
今回 Voicyリスナーであるゆふこれたかさんが、第3期へのメッセージを見つけてくださり、そしてこのVoicyで朗読の時間に読んでもらいたいって言って、リクエストをしてくださったこと、感謝申し上げです。
改めて自分の声で読みながら、途中やっぱり涙が溢れ出ました。
いろんなことがありました。
本当にいろんなことがありました。
それでもやっぱり一生懸命生きていると、必ず認めてくれるんだ、必ず良きことが起こる。だから諦めないで、自分自身がなりたい自分を明確にし、突き進む勇気って、本当に大事だなーっていうことを、この60年間の人生の中で感じました。
小学校の時の夢は、スチュワーデスになりたいっていうことでした。そして中学校の時は弁護士になりたいなと思いました。
それでも「あなたは無理だ!」って言われました。
今は客室乗務員も、弁護士にもなれる時代です。
何があっても大丈夫!
どんなことがあっても大丈夫!って言うことを、本当に諸先輩方の生きる姿を通し、また私自身の生き方を通し、在日韓国人の方々が夢を持てない時代ではなく、まさにこれから先も夢を持てるような、そんな社会に作っていけたらなと思います。
微力ではありますが、私の努力がもしもお役に立てればなと思いです。
私は厳密に言うと私の父、父の父、祖父の祖父、高祖父ですね。高祖父が日本が好きで、日本の伊勢に住んでました。そして一度韓国に戻ってます。もしもあのまま日本の伊勢にずっと住んでいたとしたら、私はこの歳で在日韓国人5世になります。5世は私の孫世代です。
今も本当に日本の人に支えられ、今日の私があります。
韓国と日本の橋渡し的な役割を担いたい。本当に良い形に、世の中が回るように、私の力が「ほんのちょっとでも、お役に立てればな」っていうことは常に心の中にあります。
ゆふ これたかさん、今回このような機会を与えてくださり、ありがとうございます。
夢を持てること
夢を夢のままで終わらせないこと
夢に期日をつけて目標にすること
目標が人を走らせる
そして私たちは目標を設定したら
計画を練り
行動に移し
結果が出るまでやり続ける事
夢が私たちから逃げるんではなく
私たちが途中で夢を諦めてしまう事
夢を夢で終わらせないために、日々精進あるのみ!
改めて心に深く誓っております。
感謝申し上げます。
ありがとうございます。